その友達は遠くへ引越しをしてしまったのだ
その後から父からのDVは、エスカレートして行った
お母さんも私も堕ちるしか無かった
自分の価値観を見失うぐらい
父「生きてる価値なんて無い
お父さんが言ったことを聞かないなんて有り得るかな〜?」
誰も聞かないよ
父「友達いなくなっちゃったねぇ
寂しい?」
寂しいのかな
父「あなたはお父さんが好きだよねー」
嫌いだ
父「あなたの大切な人、奪っちゃおっかなぁ」
やめて
父「お母さん、どうしよっかなぁー」
やめて…
父「どうやって、あなたを堕ちさせようかなぁ」
やめて…!
父「だったら、こうするしかねぇよな」
拳を振り上げられ、遂には顔を殴られた
抵抗もできない、いや、手を出せない人だから
弱いから、お母さんを………
私は10歳にして
心にある
ろうそくの灯火は、静かに消えていった___
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。