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第5話

密室2
感じたことがない壮絶な痛みに喉がちぎれるくらいの叫びを上げる俺と楽しそうに笑い声を上げるショウ。

左が軽くなったのを感じて、ウワッと声を上げ、起き上がる。


荒い息とジワジワとかいた冷汗で夢かと思い、自分の顔に触れる。


左は見えづらいが、眼球の形が両方あるのでホッと息を吐いた。
あっ、起きたんやね
初めて聞く低い声の方を見ると、鼻筋の通った黒髪のショートヘアの男性が本を開いてこっちを見とった。
伊音スズ
誰や……?
初めまして、スズくん……俺は神木多紀(かみきたき)。
伊音スズ
多紀……まさか
タキ
ああ、やっぱり知ってはるんやね……『神のみぞ知るキラー』でしょ?
本を閉じたそいつ……タキは穏やかな笑みを浮かべて、俺がいるベッドへ上がり込んできよった。
伊音スズ
平成最後の凶悪事件……猟奇殺人鬼タキがお前なのか?
タキ
そうやで、スズくん
タキ
会えて嬉しいでしょ? さぁ、僕を捕まえてよ
微笑んだまま、俺に両手を差し出すタキがあの残酷で卑劣な犯行と声明文の残すやつとは思えへん。
俺は俺は大きく息を吐いて、タキの腕を掴もうとしたら、ニヤリと笑ったタキに抱きつかれ、左腕にとてつもない痛みが走る。
タキ
左目も失って、左腕を折られて……ハハッ、かわいそ〜
狂ったように高笑いをしながら俺をつき飛ばすタキ。