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第4話

3.

小さな画面の中では綺麗な衣装に身を包んだアイドルがクルクルと踊っていた

クルクルと踊るなんて失礼な表現だが、あなたには他になんと例えていいかわからない


自由な時間は殆どを絵に費やしている


もともと音楽を聴くタイプでもないし、集中したい時間に音楽をかけることもしない


リビングのテレビから見聞きするものは聞き流すだけ、どちらかというと短いCMソングくらいが耳に残りやすい

男性アイドルは激しいダンスチューンにフォーメーションを様々変えて目が追いつかない



あなた
あなた
なんていうか、、すごいね?
ミナ
ミナ
そのスゴイはわかってるスゴイじゃなくてわからないスゴイ!
なかなか的を得ているな、ミナに感心する


あなた
あなた
うーん、、最近の音楽はホント、着いて行けてないんだよねぇ、、
ミナ
ミナ
何おばぁちゃんみたいな事言ってるの〜!
ほんとあなたは、、!歌える歌は童謡くらいとか、そんな事言わないよね?
あなた
あなた
そんなことないよ 笑
あの、なんだっけ子供の頃流行ったアイドルソングなら、、
と、あなたはクスリと笑い当時流行った振付を軽くジェスチャーする

ミナ
ミナ
いや、マジ何年前の話なワケ!
今はコレ、Stray kids、マジきてるから!
ミナは少し興奮気味にスマホをさらにズイ!とあなたの目の前に押し出した

ー近くで見ると目が回りそう、、


なんてことはミナには言えずにしばらく目で追ってみる


なんていうか、、みんな恐ろしく奇抜なんだよな
いや、これはこの国の若者の音楽全般にいえることなのだが

あなたはこれまで一度も髪を染めたことはない、大人になったら染めるかもしれないが、今は憧れもない


ほら、この人なんて髪の毛シルバーだよ、こんなのコインの色だよ

ふと目に止まった人をみて思い出す



そういえばあの人もこんな、、鮮やかな白い髪の色をしてたかな、、

厳密に言えば前の記憶すぎて定かではないが白っぽい明るい髪色をしてた


ー今、流行ってるんだろうな


様々変わる画面にはもうシルバーの髪色の人は映っていない


あの人もこういう音楽を聴くのだろうか?
オシャレをして、もしかしたら彼女とデートとかするのかな


行き過ぎた妄想で自分を追い詰める


ミナ
ミナ
どう?私この人!ヒョンジン推し!
ミナがパッと画面を止めて一人のイケメンをゆび指す

スッキリとした横長の目に綺麗な鼻筋、口元はキュッとしていていかにもなイケメンだ

あなた
あなた
うん、ミナが好きそう笑
思わず笑みが溢れた
ミナ
ミナ
でしょ?ホントイケメンだし、パフォーマンスも最高!
一緒に推そうよぉー
いや、私はと言いかけた瞬間ー
ミナ
ミナ
じゃあフィリックスは?イケメンだし可愛いし、人気メンだよん
一人のメンバーのところでまた画面を止める

あぁ、さっきのシルバーの人

メイクもハッキリ施されているし、明るいカラコンと相まってどこかCGのようだな、と思った

眼光は鋭くまるでカメラを睨みつけているような、こちらが獲物にでもなったよう緊張感。



ミナ
ミナ
しかも声もいい!聞いて?聞いて?
と、動画の再生を始める

あなた
あなた
わ、
そのCGのような見た目からは想像もでいない重低音ボイス


見た目はどこか消え入りそうな儚さがあるのに、声の存在感に圧倒される
ミナ
ミナ
ね、いいでしょ?パフォーマンスだけじゃなくてステージ降りたら別人みたいに可愛いのー💕
ミナはうっとりしながら言った後、ポイっとケーキを口に頬張り続けた
ミナ
ミナ
まぁ、私はジニ一筋だけどー💗
ミナは明るくて素直で可愛いな、そう思った

今日の憂鬱が嘘みたいに晴れていく

あなた
あなた
ミナは夏空みたいね
ミナ
ミナ
え?何?急にありがとう、、照れるよ〜
お礼ならSTAYになるでオッケーだよっ
あ、STAYってスキズ、Stray kidsのファンネ!
なに、ステイって?顔に出ていたのかミナがすぐ教えてくれた

あなた
あなた
へぇ、そうなんだ
と、ホットティーを飲みながらミナの話を受け流す

ミナ
ミナ
この人ぜんぜん聞いてませんー!笑
バレちゃったか、と笑い合う






ーいい気分転換になったな


そう思いながら一人家路につく、

あ、そういえば来月のシフト予定だしてなかった

コートのポケットに提出予定のメモがあったのを思い出す


どうしよ、明日もバイトだけど、、店長シフト作って帰るかな、、
ここから2、3分だし少し顔をだしてから帰ろう


足をバイト先に向けた