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第13話

12. side F
たくさんの音と光

凄まじい熱量の歌と
洗練されたパフォーマンス

そして何よりそれに負けない歓声

その全てが綺麗に混ざり合って
ひとつになった時
この上ない幸せを感じる


これが『僕』の世界。




そう思っていたはずなのに


ピリ
ピリ
もう寝ないと、、

画面に映し出された時間は深夜というよりもう朝方だ


今日のパフォーマンスも上手くいった



喜ばしいことのはずなのに 


歓声が増えれば増えるほど

多くの想いを受け止めるほど


『僕』はその想いを貰えるほどの価値があるのかとネガティブな自分が顔をだす


その不安は少しづつ大きくなっていった


いくら努力しても

いくら褒められても

『僕』が変われない限り不安がなくなることはない


自分が一番わかっている、自分自身の弱さ



甘えだと思われたくなくて
一緒に切磋琢磨しているメンバーや仕事の人には言えない


『僕』が『僕』でいることが必要で大切だから
みんながそれを期待しているから




ピリ
ピリ
、、寝れそうにないな
考えれば考えるほど頭が冴えてくる

リラックスしなければ

何か温かい甘いものがほしい


そうだ
久しぶりにあの店に行きたい。


ふと浮かんだのは数ヶ月は行けていないお気に入りのドリンクショップだ

メニューが豊富だし、味も好みだ

ピリ
ピリ
、、違う
それだけではない

きっと彼女がいるからだ

あなたさん


『僕』を知らない女の子

彼女は 僕 に好意を持っている

自惚れかもしれないがそう感じる

あなた
あなた
リクスさん、、!
彼女の 僕 を呼ぶ声が
その笑顔が 僕 を特別だと言っている


自意識過剰すぎるかな、、?
クスっと笑みがこぼれた



彼女のことを考えると先程の不安な気持ちが
少し軽くなった


目を閉じて身を委ねてみる
あぁ、このまま寝れそうだ



明日、時間ができたら彼女の顔を見に行こう

そんなことを考えながら眠りについた。