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第14話

13.
あなた
あなた
はぁ。。
バイト中だというのに大きなため息がでた。
お客さんがいなくてヒマだと余計なことを考える


リクスさんの正体を知ってから3週間がすぎた。

まだ一度も彼はここに現れない

どんな顔をしたらいいのかわからないから会いたくない






リクスさんのこと、たくさん知りたかった

だけどたくさん知ってしまったのは
Stray kidsのフィリックスのこと

その名前で検索すれば
写真、動画、記事、、何もかもでてくる


そのどれもが最初はリクスさんとは違う人に思えた

素敵な衣装にヘアセット、極め付けはそのままでも十分かっこいいと思う素顔に
その時々のコンセプトで乗せられた様々なメイク


そのかっこいいを超えた、麗しいとさえ思える容姿を低くてダークで濃厚な超重低音ボイスがさらに引き立てる

最初は違和感だけだった
派手なメイクも、パワフルなパフォーマンス、
鋭い視線かと思えば一瞬で消えそうになる伏せたまつげから覗く瞳の儚さも、全て
リクスさんとは結びつかなかった

私が見てきた、好きになった彼とは別人だ
そう思っていたけれど

メイキングやインタビューで作品とはまた違う彼を知るほど
合間にみえる優しさ、その笑顔で
フィリックスはリクスさんなんだと思うようになった



気づけば一晩中彼のいるグループの作品をみていた

素晴らしい沢山の音楽、映像、、

それを知れば知るほどにリクスさんは遠くなっていく

(いや、前が近かったわけじゃないけどさ)


彼がここに来ないことは、気持ちの整理ができない私には好都合だった


ーこの先彼を好きでい続けても、辛いだけかもしれない

Stray kidsのフィリックス

リクスさんの正体。

彼は世界的な大人気アイドル


そんな彼を知らずに出会って、さらには好きになってしまった


あなた
あなた
どうしたらいいんだろう
ピリ
ピリ
何か悩み事ですか?
あなた
あなた
えっ!?
ピリ
ピリ
ふっ、考え事ですか?
悩みの種の張本人がいきなり目の前に現れた

幻覚ならいいのに、、!
あなた
あなた
す、すみません、考え事、してて、、!
どうしよう、
上手く視線が合わせられない

どうしよう

どうしよう


好きな人に会えた


こんな時でさえ、素直に嬉しいと思った

そう思ったのに





ピリ
ピリ
久しぶりでしたね、この前も来たんだけど、あなたさんいなかったから
その一言で、現実に引き戻された

その日はきっとあの生配信の日だ

貴方を知ってしまった日
あなた
あなた
あ、そ、う
なんですね、、
あなた
あなた
ご注文、どうぞ!
ぱっと無理やり切り替えて笑ってみせる

不自然だっただかな、でも普通になんてできないよ


その時、リクスさんの瞳が一瞬曇ったのを自分自身に必死すぎて私は見えていなかった












バイトの終わり、リクスさんが私を待っていた.