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第9話

8.

色を重ねて

文字通り描いた全てで世界ができる

私の世界


私が作る世界がこの小さなキャンバスの中にある

小さいけれど
私にとっては広大で、果てのない宇宙の様な世界

リクスさんにもあるのかな

リクスさんの世界、リクスさんの宇宙があるのかな


それはどんな世界なんだろう


できるなら
私はその宇宙の中に住んでみたいと思うー




ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ、、


小さな宇宙から現実の世界に戻る音がする

あなた
あなた
よし!早起きしてよかった〜!朝はここまで!
今日は学校だったけれど、絵を描きたい気分だったので早起きして取り掛かる


そんなことはたまにあったが
以前と違うのは私の世界以外のことを考えてしまうことがあるということ


リクスさんのことを考えてしまうこと。

あの日、ぬいぐるみを取ってもらった日からリクスさんとはバイト先でたまに会い、何気ない会話をしたりする


ミキサーの調子が悪くて少し待ってもらった時に
リクスとは職場の方から呼ばれている名だと教えてもらった

家族みたいな仕事仲間だと嬉しそうに笑っていたので、その名前を呼ぶことを許された自分が誇らしくなり嬉しかった。

それ以外のことはとくに、
年齢や何をしているのかとか
特に聞かなかった、
バイト先だしと自分に言い訳したけど

例えバイト先でも
何度か会ううちにリクスさんに少しの違和感があった

相変わらずキャップにマスクで顔は見えないけど、優しく笑ってくれるのがわかる

甘党でオススメをよく飲んでくれて
次に来た時には感想をくれる


礼儀正しくて紳士的

だけど、それ以上をわからせない壁みたいなものを感じていた

その壁から先には進ませない

境界線のような壁を感じた


私自身を拒否しているようなものではない
それは彼の態度をみていたらわかる
優しく笑って時にはバイバイなんて仕草をみせてくれる時もある

なのに壁があるのだ



その壁を越えなければ私は先へは進めない

けれどその壁がなんなのか私にはわからなくて

越えてしまえばもう二度と

リクスさんとは会えなくなるかもしれないなんていう、
なんの根拠もない不安を感じていた。








ミナ
ミナ
あなたちゃあん、何考えてるの?
ぷにっとミナが私の頬を指さす
あなた
あなた
ごめん、ごめん、次、英語の小テストだねっ、心配でさぁ
ミナ
ミナ
うそ
ミナ
ミナ
ミナ様にはわかる
思い人のせいであろう?
あなた
あなた
何、その変な喋り方
ミナ
ミナ
なんかー、最近うまくいってそうだから何も聞かなかったけど、もしかして何か進展あった?
ミナ
ミナ
例の人と?
あなた
あなた
いや、進展とかじゃ、、顔もわからないし、、
ミナ
ミナ
え?どーゆーこと?お客さんだったよね?
そうだ、ミナには色々言ってなかったと気づく
こういう相談も慣れてないからなぁ
としみじみ
あなた
あなた
顔は、いつもキャップとマスクで目くらいしか見えないの、だからよく
ミナ
ミナ
えっ、
あなた
あなた
けど、きっと素敵なひと、目でわかる、、あと体のバランス、、?スタイル、いいと思う
ミナ
ミナ
見てるねー!
キャッキャとミナのテンションがあがる
ミナ
ミナ
顔もよくわからない人を好きになるなんてあなたっぽいね、
だけどあなたが好きになった人だからきっと素敵ないい人なんだと思う
あなた
あなた
あっ、でもあだ
あだ名は知ってると言おうとしたところでチャイムがなった

ミナ
ミナ
うっわーテストだぁ
あなた
あなた
頑張ろうね!
そう、何も知らなくてもリクスさんが素敵な人だというのはわかる、だからそれでいいよね

タイミングとチャンスがあれば
きっと上手く行く時がくるよね
少しづつ頑張ろう!

そう思っていた


















だけどしばらく
彼と会えることはなかった