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第57話

56.
お互いに一言も言葉を発さない。
ただ沈黙と重たい空気が流れる中で
私はリクスと初めて出会ったときのことを
思い出していた。


最初は少し怖そうだと思ったのに
近づいたリクスは
とても優しくて
たまに甘え上手で
やっぱり笑顔が眩しくて


片思いの時も
付き合ってからも

何をどう考えたって

素敵な思い出しか出てこない。





短い間だったけど

たくさん幸せをもらったな。。






もう会えないけど


十分すぎる幸せを私はもらったよ。
あなた
あなた
ははっ
気づいたら信じられないくらい
涙があふれていた。

だけど笑っちゃった。

だって目の前のリクスも
私と同じようにボロボロ涙を流していたから。


ピリ
ピリ
わ、、笑うところじゃない、、
あなた
あなた
だって、、
だって、、、
言葉にはできなかった。


涙で視界がボヤけて滲む。


ちゃんと見ておかないといけないのに。


もう会えなくなるのに。


その泣き顔を包むようにリクスを抱きしめて
髪の匂いを思い切り吸い込んだ。


もうすぐ手の届かない所に行ってしまう。


今のうちにしっかり覚えておかないと。

出来るだけ長く、感覚が残るように。
あなた
あなた
ね、
ひとつお願いがあるの
ピリ
ピリ
、、うん
あなた
あなた
私が世界のどこにいても
リクスの笑顔がみれるようにして?
あなた
あなた
世界のどこにいても
リクスの声が聞けるようにして
あなた
あなた
そしたらきっと寂しくないから、、
ピリ
ピリ
うん、、約束する
ピリ
ピリ
あなたがどこにいても
僕のことをあなたに
みつけてもらえるように活躍する。
ピリ
ピリ
、、絶対に。
あなた
あなた
うん、、ありがとう。。
あなた
あなた
そうだ
あなた
あなた
ごめん
あとひとつだけお願いがあるの
ピリ
ピリ
うん、何?
あなた
あなた
今日は朝まで一緒にいたい
ピリ
ピリ
、、!
あなた
あなた
、、今日までリクスの彼女だから
ピリ
ピリ
、、それは、、
あなた
あなた
、、だめかな、、?
ピリ
ピリ
ダメじゃない、、けど
最後になんて悲しすぎるよ。。
ピリ
ピリ
、、、最後なんてイヤだよ、、
あなた
あなた
、、最後にリクスの愛を全部
ちょうだい。ね?
ピリ
ピリ
、、ズルい
ズルいよ。。
そう言いながら吸い込まれそうになるほど
近づいた瞳に

私はゆっくり目を閉じた。
ピリ
ピリ
あなた
本当に愛してる


私も、世界で一番愛してる。
言葉には出さなかった。


出せなかった。







































その夜のことは誰にも言わない。
私とリクスだけのもの。


ずっと胸にしまっておく。
この先何年経っても。





















それから2週間後

私は留学先へと旅立った。

もちろんあの夜サヨナラから
連絡すらとることはないまま。