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🐿「…雨だね」
「………うん」
🐿「…うちくる?」
「へ、、」
🐿「この雨じゃ遊園地無理そうだし、せっかく今日のためにお洒落して来てくれたんでしょ?」
🐿「僕の家でお家デートでもしようか」
口をポカンと空けてマヌケ顔をする私に向かって、ニコッと笑ったテヒョン君。
.. 🏠
🐿「どうぞ」
「、お邪魔します」
🐿「僕の部屋、2階の1番奥だから」
「うん、わかった」
階段を上りながら、壁にかけられた家族写真を見る。
小さいテヒョン君、可愛いなぁ…
「……1番奥…ね、」
そう呟いてドアを開けると、いかにも男の子って感じの部屋でドキドキした。
やっぱりテヒョン君だから、綺麗にしてるんだな〜、なんて思いながら、床に座った。
ー
🐿「お待たせ…って、ベットにでも座ってればいいのに」
「いやいや、床で大丈夫だよ…それにこのカーペットふわふわしてるし」
🐿「そう?ならいいけど。」
「…テヒョン君の部屋、綺麗、だね…」
🐿「ありがとう…、笑」
「…」
🐿「…」
これが本当に付き合って1ヶ月のカップルの会話なのだろうか…
テヒョン君、こんな私といて楽しいのかな
ふと気になって、テヒョン君に少し聞いてみることにした。
「……テヒョン君はさ、私のどこが好きなの…?」
🐿「…えっ、?」
「いや、私って、顔は平々凡々って感じだし…そんなに明るいタイプでもないし、一緒にいて楽しいのかなぁ……って…」
🐿「……」
……やっぱり楽しくないのかな、
泣きそうになっていたら、急に視界が反転して、何故か床ドンとやらをされていた。
「…………へ…」
🐿「楽しいよ、あなたといるの」
🐿「僕と目が合う度に照れるのも、僕にだけ見せてくれる笑顔も、僕だけを好きでいてくれるのも、全部可愛くて」
🐿「全部、大好き」
ボンッと顔が赤くなって、思わず顔を背けた。
🐿「…こっち見て?」
「恥ずかしいからやだ、、」
🐿「…その真っ赤になった顔も、」
🐿「恥ずかしそうに笑う顔も、」
🐿「……僕にだけは全部見せてよ」
テヒョン君はそう言うと、私の腕を床に押し付けて、優しいキスをした。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。