第4話

西條もも
私、西條もも。ここは...家
ゆっちゃんがなんでぼくって言うのか、本当は少し分かってる。
最近見た小説に、見た目は男で心は女っていう登場人物がいた。
その人がわたしって自分で言ってて笑われてた。
ゆっちゃんは同性愛について聞いてきた。
きっとゆっちゃんも、本当は男でいたいのかもしれない。
なんであの時さっちゃんにうんって言っちゃったのか。
そんなことばっかり考えてしまう。
もも
もう...終わったことなのにね...
土曜日の昼、カーテンと窓の隙間から見える暖かい光も、
私にとっては悪魔の手のように見えてしまった。
ごめんなんて、どんなに思ったって届かない。
さっちゃんや他の人は、そんなことで悩まなくていい、って
思うかもしれない。でも、
ゆっちゃんのあの暗い目は正常ではなかった。
もも
泣いてた...きっと小6の頃の色々あったって言うのは...
私は同じ事をしたかもしれない。ゆっちゃんを傷付けた人と。
暗いゆっちゃんも小学校の頃は明るくて元気だったらしい。それを変えた、トラウマを蘇らせた。それが事実ならば、もうゆっちゃんと友達ではいられない。
もも
これが本当なら、私...ひど...い...ことを...うう...泣き崩れる
仮説だけど本当ならって考えると、心のどこかで そんなわけない、ちがってたらいいな、とか考えている私。
大好きな"ともだち"を傷付けたかもしれないのにね
バカみたい私