あなた「っんぁ、痛ったい、」
あなた「っああ、はぁはぁ、」
7月24日午後7時28分
あなたを陣痛が襲いました。
ちょうど休みやった僕がリビングに行くと、
あなた「駿くん、ごめ、陣痛来たかも、」
って、辛そうに言ってるあなた。
え、え、陣痛ってどうしたら良いん?
とりあえず、病院?
救急車呼ばんとあかんのやっけ?
どないすんねん、
一人で焦る僕。
道枝「とりあえず、救急車呼ぶな!!」
あなた「ありがと、」
初めて通報します…
緊張する、
電話の相手「はい、消防署です。火事ですか?事故ですか?」
道枝「あの、妻が陣痛来て、、」
電話の相手「分かりました、救急車要請ですね、」
電話の相手「住所どこですか?」
道枝「大阪府、淀川区〇ー〇ー〇です。」
電話の相手「分かりました、5分後に到着します」
道枝「はい、ありがとうございます」
とりあえず、救急車は来てくれるって、、
道枝「あなた?今救急車呼んだからな、」
道枝「ギュッ頑張ろな、」
あなた「コクッ」
5分後、救急車が来てくれて、
無事に病院まで行き、
麻酔かけて、予定より少し早い無痛分娩で産むらしいです。
今は、麻酔も効いて、
個室で頑張る時を待ってます。
あなた「駿くん、救急車呼んでくれてありがと、」
道枝「ううん、」
あなた「めっちゃ緊張してたよね笑」
道枝「めっちゃ緊張した、笑」
あなた「頑張ってくれてんなー、思って聞いてた、」
道枝「そんな、僕よりあなたの方が辛いと思うから、」
あなた「ありがとう。」
あなた「あとちょっとでパパだね、笑」
道枝「そうやなー、」
道枝「赤ちゃんにはこんな情けない姿見せた無いな、」
あなた「笑」
あなた「ちょっとドジなパパも可愛いと思うけどね?笑」
道枝「えー?笑」
道枝「でも、完璧なパパでありたいなぁー、」
あなた「そうだね、じゃあ、よろしく!パパ」
道枝「こちらこそよろしく。ママ」
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。