第39話

戻って来た日常
1,332
2019/02/02 07:17
望
ハァ…ハァ…あなた速すぎちゃう!?
大毅
大毅
ホンマ、どんだけやねん!
あなた

えー、望たちが遅いんちゃう?

望
そんな事ないで、あなたが怪物なだけや笑
あなた

はいはい、ほらビリはジュース買ってきてくださーい

大毅
大毅
あ、俺炭酸な!
あなた

私もー!

望
はぁー、分かったよ
ビリだった望は、購買にある自販機へとまた走って行った。
あなた

ね、彼女迎えに行ったりせぇへんの?

大毅
大毅
は?なんで?
あなた

いや、あんな可愛らしい彼女がおんのに、私とおってええんかなー?って

大毅
大毅
別にええやろ。俺が誰とおろうが俺の勝手やし
あなた

そやね私もシゲおらんとつまらんしな!

なんて、二人で話していると、
望
おーい!買ってきたでー
大毅
大毅
おかえりー!
望
はい!
シゲに買ってきた炭酸を、思いっきり振って差し出す望
大毅
大毅
ちょ、おい!
望
はい、あなた
あなた

ありがと〜

プシューッ   シュワシュワ…
大毅
大毅
もー、溢れてきたやん!
望
あたりまえやろ?気を付けて開けろや
大毅
大毅
いやお前のせいやろ!
あなた

ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)あははは!

大毅
大毅
笑い事ちゃうで!
あなた

ごめんごめん笑

望
なぁ、アイツめっちゃこっち見とんで?
と、望が目であっちと目線を移したのは…
大毅
大毅
美羽…
あなた

シゲのこと待ってるんやない?行ってきたら?

大毅
大毅
ええやろ、別に約束してた訳ちゃうし。向こうから話しかけてきた訳やないし
望
そんなとこ言うなや、シゲの彼女なんやろ?可哀想やんか
あなた

そーやで、あの目は絶対気づいてくれんの待っとる目やわ。

大毅
大毅
はー、分かったよ。ごめんな。でも今日は一緒に帰れるから!
望&あなた
はーい!
シゲは美羽ちゃんの所に走り出した。
望
ほんまあの二人お似合いよな。羨ましいわ
あなた

うん…そうやね

望
あなた?今は俺のことだけ見て?
あなた

うん、そうする!

望
俺らの方があっちよりお似合いやと思うで!
あなた

えー、そうかなー?

望
あなたは超絶可愛ええし、俺は超絶イケメンやろ✨
あなた

いや自分で言うなや笑

望
ごめんごめん笑









その時、ガラスに映ったシゲと美羽ちゃんの姿。
なぜだか二人とも、好きな人のことを見ているような感じの目をしていなかった。
まるで、大嫌いな敵を見るような目。

笑い合っていても、それだけは分かった。

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