あなたside
斎藤「こっちがトイレで向こうがあなたちゃんの部屋な。」
『わかりました。』
斎藤「食事は栄養管理せなあかんから、みずちゃんがやってくれるからな。」
『わかりました。』
みずちゃんはさっき斎藤さんに紹介していただいた、研究所の人の中の1人。
栄養管理士の資格を持ってるらしい。
斎藤「あと気をつけて欲しいことはここに書いといたからしっかり読んどいてな。」
『はい、』
斎藤「そんな堅くならんでも、フラットにしててな。俺が許可したときは友達とかも呼んでええから。」
『いいんですか?』
斎藤「おん。ただ体調が安定してる日じゃないと危ないから、俺にちゃんと報告はしてな。誰がいつ来るか。」
『はい、わかりました!』
斎藤「あ、あと敬語も辞めること!」
『わかった!』
斎藤「取るの早いな!笑」
『えへへ、よろしくね。』
斎藤「こちらこそ。」
『じゃあ私部屋に行ってきまーす』
斎藤「出かけるときはちゃんと言ってな〜」
『はーい!』
ガチャ パタンッ
『ふぅ、疲れた、』
今日からここで過ごすのか、
でも研究所の方も優しい方が多いし、大丈夫そう!!
あ、またお兄ちゃんたちに連絡しとかなきゃ、
でも今日はもう疲れたから寝よ、
その日は疲れからかぐっすり眠ることができた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。