室side
西「よし。今日はこれで終わろか。」
「「はい!」」
??「あの、室くん、ちょっと話があるんですけど。」
『ん?どうしたん?』
??「外でもいいですか?」
『おん。ええよ。』
レッスンが終わったあと??に呼ばれた。
??が俺を呼ぶなんて珍しいな〜。
『どうしたん?』
??「あの、あなたってほんとに記憶喪失なんですか?」
『…なんで?』
??「盗み聞きが悪いことはわかってます。でも、飲み物買いに来たときに、龍太くんとあなたが電話で話してるの聞いて。」
『あの時の人影はお前か。』
『…恭平。』
恭平「気づいてたんですか?」
『いや、電話してる時は気づかんかったけど、後々そういや音してたなって思い出したんや。』
恭平「そうっすか。それで…あなたは…?」
『それ聞いてどうするんや?』
恭平「え?」
『恭平がそれを聞いてできることはあるんか?ないやろ?』
恭平「そんなことわかってます。でも、嘘つかれたままは嫌なんです。」
『…まぁバレたのは俺のせいやからしょーがないか。あぁ。あなたが言ってたことは全部嘘や。』
??「…え?」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。