あなたside
ヒールで踏まれたから結構腫れてる。
『…痛っ。』
ガチャ
藤「うわ。裏切り者が帰ってきた。お前またいじめたんやろ?」
『はぁ?やってないし。』
西「でも、美紀ちゃん、足踏まれたって言ってんで?」
『踏んでないし、逆に踏まれたし。』
長「こんなやつ言っても無駄ですよ?タピオカ飲みに行きましょ!」
流「そやな!美紀ちゃんも行く?」
井「はぁい!」
藤「俺も行く!」
西「俺も!」
道「じゃあ。」
『はぁ。…恭平とはっすんは帰らへんの?』
恭「俺は、あんな奴のこと信じてないし。」
和「俺、隣やったから踏んでるところ見てん。」
『そうなん?まぁいいや。とりあえず手当しないと。』
マ「おーい。永瀬まだ残ってる?」
『どうしたん?』
マ「おった。足踏まれたんやって?新メンバーに。」
『なんでそれ。』
マ「見てたスタッフさんがおってすごく心配してたから。うわ。めっちゃ腫れてるやん。一応病院行くか。明日仕事は…無いな。明日病院行くで。」
『はーい。』
和「ごめん。俺が最初からあなたのこと信じて、リーダーらしく止めとけばこんなことならんかったのに。」
『はっすんのせいやないで。大丈夫。2人とも仕事あるんちゃう?帰り。』
恭「うん。」
和「ほんまごめん。」
『ええよ。…あ、表では向こうの味方してな?2人がいじめられるの嫌やから。』
恭「わかった。でも、俺は、いつまでもあなたの味方やから。」
和「俺も!」
『ありがとう。』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!