あなたside
手術法見つかればええのに…。
そんな事考えてたらいつの間にか寝てて朝になってた。
『んんっ。もう朝か。』
トン トン トン トン トン トン トン トン
あと何回このおりる音を聞くのだろうか。
あと何回のこの階段を降りるのだろうか。
そんなことを考えてしまう。
道枝「あ、あなたちゃん!おはようございます!」
『ん、みっちー。おはよ。』
藤原「朝ごはんできてんで。」
『ありがと。』
西畑「今日、なにわでのレッスンの後全体でのレッスンやんな?」
『そうそう。最初はグループごとに別れて練習して、そのあと合同で何回か通す。』
西畑「おけ!ありがと!」
あと何回この話をできるのだろうか。
ずっとずっと出来ればいいのにと叶わないことを願ってしまうのも病気のせいなのかな…?
流星「てか、関ジュで東京ドームって嬉しいね。東京のJr.もおるけど、関ジュ全員で立てるのは嬉しい!」
『そうやね!』
大橋「おはよぉ〜。」
『はっすん、おはよう。早くせんと間に合わんで?笑』
大橋「まじ!?急ぐ!」
長尾「早く起きれば急ぐこともないのに。笑」
藤原「恭平は例外やけどな。笑」
『そやね。笑』
こんないつも通りの会話でも、いつかそれが無くなるって思ったらいつもより楽しく思えていつもより大切な時間に思える。
藤原「よし。じゃあ行くか!」
「『はーい。』」
今日は今までと"気持ち”が違った始まりだった。
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途中のさ、階段降りる音でトントントントンっていうところあるじゃん?
そこでさ、とんとんとんって打ってたら、トントントントンヒノノニトンって出てきてさすがに笑ったわ、笑
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。