第2話

林檎
187
2018/07/20 07:17
実花
実花
おっはよ!蘭子!
蘭子
蘭子
…。
実花
実花
りんこぉー?
蘭子
蘭子
あっ!あ、おはよー!
実花
実花
むむむ。もしや、蘭子さんなにかありましたな?優人君かんけー?
蘭子
蘭子
そのとうりでござます。
蘭子はしぶしぶ。といった感じに遊園地のチケットを2枚出した。ペアチケだ。
実花
実花
え!優人君と遊園地行くの?!蘭子も優人君のことに興味持ち始めたんだね!よかったわー、優人君いつもあまりにもかわいそうでねw
蘭子
蘭子
それが、、
蘭子は昨日、私と別れた後に優人君と会って、そこでの話を話し出した。
実花
実花
ええぇっ?!
実花
実花
それ、さすがに優人君かわいそうじゃない?!
だって、そのペアチケ、蘭子のために買ってきたんでしょ?!蘭子と行くために!!
蘭子
蘭子
そうなんだけどさぁ。
実花
実花
りんこー
実花
実花
優人君のことちゃんと真正面から見て考えてあげたことある?
あら、私にしてはいいこと言ったんじゃなあい?
蘭子
蘭子
だって、
蘭子
蘭子
だってあの人
蘭子
蘭子
チャラそうなんだもん
そう、蘭子はチャラい人が苦手。
そして、その蘭子に想いを寄せてる彼。優人君は学校でも有名なぷれいぼーい。
実花
実花
うーん、そうだけど、一回真面目に向き合ってみたら?
蘭子
蘭子
そう、だよね。
蘭子
蘭子
優人に謝ってくる。遊園地いくの、いきなりは無理だけど、ラインのアドレス渡すから、それで優人のこときちんと考えてみるって
実花
実花
え!蘭子、優人君にラインのアドレスもおしえてなかったの?!
蘭子
蘭子
ん。んんーw
実花
実花
ごまかすなぁー!
蘭子
蘭子
(笑笑)
蘭子
蘭子
じゃあ、次の昼休み、
B組行ってくるね
実花
実花
うん!私も蘭子の応援のためについてくよ!
嘘です。それもあるけど、私はそのB組にいる晴人に会いたいの♡
クラスメート S
次社会かよー
クラスメート R
うわー、最悪。
藤崎の授業つまんなぇーもん。
クラスメート C
あっ!もうチャイムなっちゃう!あいつ
チャイム着席チェックしてるからなっ
クラスメート S
まじか、やっべ
クラスメートが次々に席に着く。
実花
実花
じゃあ、蘭子!次の休み時間行くからねっ!
蘭子
蘭子
はーい。
チャイムが鳴った。

授業の始まりだ。
▶︎優人side◀︎
優人
優人
はぁ
授業が始まってもなんも頭にはいってこない。
まぁ、元から授業はあんまり聞いてないけど。
晴人
晴人
ゆうと!!
晴人が小声で話しかけてきた。
学級委員を務めてる晴人が授業中に話しかけてくるなんて滅多にない。
優人
優人
ん?なんだ?
小声で聞き返す。
晴人
晴人
お前、今日、変だぞ。

蘭子にまた振られたか?
優人
優人
またってひでーなぁ
晴人
晴人
ごめんごめん。でも、なんかあったんだろ。
優人
優人
ああ、まぁ、ね
晴人
晴人
話したくなかったら別にいいけど、もし話してもいいなら、
晴人
晴人
あとで聞くぞ?
優人
優人
ありがとな。
会話終了。晴人はもう授業モードに戻っていて、その集中力はなんなんだと問いかけたくなった。
優人
優人
まぁ、おれもハートは強いとはいえど、そろそろ崩れそうだなw
ポツリとつぶやいた独り言と同時に窓に結露していた水が一滴ポタリと落ちた。
▶︎実花side◀︎
実花
実花
よっしゃあー!授業終わったぁー!
蘭子
蘭子
実花寝てたくせに、ずいぶんお疲れのようねw
実花
実花
うぅ。
実花
実花
あっ!そんなことより!早くB組行くよ!!
蘭子
蘭子
はーい。
隣のクラスに向かう。
実花
実花
ゆーうーとくんっ!
少し可愛めに叫んでみた。
だって、優人君の隣には晴人がいたんだもの。

誰だって好きな人の前では少しでも女の子らしく、可愛くいたいものよね。
優人
優人
んー?おっ!天木じゃん!どしたぁー?
実花
実花
どしたもこうも、ほれっ!
蘭子を前に押し出す。
蘭子
蘭子
うぅぅ。
優人君の顔が蘭子を捉えた瞬間赤くなったのを私は見逃さなかった。
優人
優人
な、な、なんだよ、蘭子。
天木と行く約束したのか?
蘭子
蘭子
それで、、
蘭子
蘭子
優人、、、

昨日はごめんっ!
蘭子が手と手を合わせて必死に謝る。
私みたいに頑張ってぶりっこしなくても、
蘭子は謝ってる姿まで可愛いなんて、、
神様は不平等すぎるっ!
優人
優人
あ、いや、別にあれは、、
蘭子
蘭子
優人、いきなり遊園地なんて無理だけど、ライン、よかったらアドレス渡そうか??
蘭子に耳打ち。
実花
実花
(渡そうか?じゃなくて、、、?)
蘭子
蘭子
うぅ
蘭子
蘭子
ライン、、、、よかったらやらない?!
優人
優人
え、ほんとに、、、いいのか?!
蘭子
蘭子
うん。お詫びもあるし、
蘭子
蘭子
優人のこと、ちゃんと
蘭子
蘭子
真正面から考えてみたいし、うん。
優人君の顔はもう、りんごレベル。
実花
実花
よかったね!優人君!じゃあ、うちら次移動授業だからこの辺で
優人
優人
あ、お、おう!
優人
優人
ありがとな天木!!
優人
優人
り、りんこも、、、!
蘭子
蘭子
じゃねっ!
蘭子さんハイパーダッシュ。
ふと、顔真っ赤にして、ラインのアドレス書いてあるメモ見つめてる優人君の後ろにいる晴人を見た。
晴人
晴人
(ないすっ!)
私はにっこり微笑んだ。

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