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第14話

最高の思い出
397
2020/05/23 04:36
あなた

着いたー!ここだよ!

としみつ
としみつ
おー、なかなかいい店じゃね?
あなた

でしょ?大事な話し合いがある時なんかはよくここに来るんだー

としみつ
としみつ
ふーん。
2人で店の中に入った。
担当者さん
担当者さん
あれっ?あなたさん?
あなた

えっ?担当者さん。どうしてここに?!

担当者さん
担当者さん
いや、こっちのセリフですよ笑笑プライベートで来ました。
あなた

びっくりしたー
原稿終わってないのバレて待ち伏せされてたのかと思ったー。

担当者さん
担当者さん
えっ?!まだ終わってないんですか?!おいっ!
担当者さん
担当者さん
あれ?彼氏さんですか?
としみつ
としみつ
あっ、はい。初めまして。
あなたの彼氏のとしみつです。
としみつ
としみつ
すみませんが俺ら今デート中なんで。失礼します。
行こう、あなた。
担当者さん
担当者さん
えっ?あっ、はい。
あなた

えっ、うん。じゃあ、また。

席について
あなた

としくんどうしたの?

としみつ
としみつ
...なにあいつ。なんであんなに親しげなの。
あなた

えっ、そりゃあ担当者さんだから...

としみつ
としみつ
デート中なのになんで声掛けてくるんだよ...。
あなた

もしかしてとしくん、妬いてる?

としみつ
としみつ
うん。凄く。
としみつ
としみつ
絶対あいつ、あなたの事狙ってるし。
あなた

えっ!?それはないよ!ただの担当者だよ!

としみつ
としみつ
俺には分かるもん。プライベートであんまあいつと親しくせんで?
あなた

ふふっ笑笑分かった。としくん、可愛い笑笑

としみつ
としみつ
ほんとに!!あいつと親しくせんで!
あなた

私が好きなのはとしくんだよ?仮に担当者さんが私の事好きだとしても、私が好きなのはとしくん。分かった?

としみつ
としみつ
...分かった。俺もあなたのこと愛してる。
としみつ
としみつ
ごめん、あんなことで...
あなた

いいよいいよ笑笑ほら!今はデート中なんだから美味しい料理食べてこれから出かけよう!

としみつ
としみつ
おん、そうだな笑笑
としくんがヤキモチを妬いてくれてとても嬉しかった。愛されてるなって心の底から思った。
でも、担当者さんが私の事好きだなんてどういうことだろ。
私のおすすめのメニューを2人で食べて、近くのショッピングモールに行くことになった。
あなた

うーん。まだ信じられないなー。

としみつ
としみつ
なにが?
あなた

今まで画面で眺めていた人と付き合えてること。

あなた

ほんとに奇跡だと思う。

としみつ
としみつ
確かにね。あの時俺が味噌カツ食べに行かなかったらあなたに会えなかったし。
としみつ
としみつ
良かった。俺あの時味噌カツ食べたくて。
あなた

笑笑

としみつ
としみつ
そういえば今日初めてのデートやが。
あなた

そうだね。

としみつ
としみつ
2回目のデートは岡崎にしない?
としみつ
としみつ
あいつらに正式に伝えたいし。
あなた

いいね!私もまたみんなに会いたい!

あなた

あー、やばい。また東海オンエアに会えるのかー、すごいなー。

としみつ
としみつ
東海オンエアなら目の前にいるだら?
あなた

笑笑

としみつ
としみつ
あっ、ごめん。ちょっとトイレ行ってくるわ。
あなた

うん。待ってるね。

ファンの子1
ファンの子1
ねぇ?あんた。さっき東海オンエアのとしみつと一緒に歩いてなかった?
あなた

えっ…?はっ、はい。

ファンの子2
ファンの子2
彼女なの?
あなた

い、一応…。

ファンの子1
ファンの子1
あれ?あんたこの前フェス来てなかった?
ファンの子2
ファンの子2
あ!私も見た事ある!その時からつきあってんの?
あなた

い、いや、その時はまだ…

ファンの子1
ファンの子1
は?じゃあ視聴者の癖に近づいて行ったの?!
ファンの子2
ファンの子2
ありえない!サイテーだね、あんた。
強めに突き飛ばされた。
ファンの子2
ファンの子2
もう二度ととしみつに近づくんじゃねーぞ
ファンの子1
ファンの子1
ブスのくせに調子乗んなよ
視聴者だと思われる女の子たちは暴言を吐きながら去っていった。
あぁ…。確かに私、最低かもしれない…。
視聴者なのにとしくんと付き合ってるなんて。
としみつ
としみつ
ごめん、待った?
あなた

あっ、うっ、ううん。大丈夫、

としみつ
としみつ
あの、これ。
としくんの手には綺麗なネックレスが入った箱があった。
としみつ
としみつ
初めてのデート記念に、買ってきた。
あなた

えっ?!嬉しい!ありがとう!

さっきの嫌な気持ちも吹っ飛ぶぐらい嬉しかった。
私がやってることは最低かもしれないけど、やっぱりとしくんが大好き。
あなた

最高の初デートだね。

としみつ
としみつ
良かった。つけてあげる。後ろ向いて。
としくんがくれたネックレスが私の首で輝いた。

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