北人side
次の日俺が学校に行くと転校生の話でもちきりだった。
俺は空いた隣の席をみて思った。
あと1週間くらいしないとあなたは退院できない。
あなたがいないときは紗夏と一緒にいることが多い。
あ、でも俺とあなたはもう公認カップルだから浮気とかないから!笑笑
そんなことをはなしていると、先生が入ってきた。
ガラガラ
先生にそう言われると教室のドアから男の子が入ってきた。
その男の子はやはりイケメンで、テレビに出ているようなアイドルみたいなかわいい系の顔。
颯太はあなたの前の席に座った。
颯太が席に座ると朝の会は終わり、颯太は周りの人に挨拶していた。
あれ、確か紗夏あなたに転校生と仲良くなって病室に連れていくとか言ってたような…
──────────
そして放課後。
今日は学校の都合で部活はなし。
3人であなたの病院に向かった。
るかちゃんでいいかなって俺は思ったけど、やっぱりあなたは引きつった笑みを浮かべている。
俺、そんなの聞いてない。
だからあなたはあんな顔してたのか…。
最低だな、俺。
それから1時間くらい話したあと、颯太と紗夏は帰って、あなたと2人になった。
俺はあなたを優しく抱きしめた。
あなたを抱きしめると改めて体の小さくて壊れそうな感じがする。
そんなあなたを守りたい。
そんな言葉聞きたくない〜〜。(๑`^´๑)プクーッ
あなたは俺から体を離すと、焦ったように言った。
なんでこんなにあなたは可愛いんだろうか。
俺は病室のあなたのベッドにあなたを押し倒してしまった。
何やってんだよ俺〜!
ドンッ
両手首を掴んであなたにまたがる。
顔を耳元に近づける。
耳元でそう囁くとあなたは耳まで真っ赤になった。
かわいい。笑
するとあなたのベッドのカーテンの裏から
俺はあなたから急いで離れた。
タイミング悪くね?笑笑
颯太は一瞬で帰って行った。笑笑
時計を見れば18時。
そろそろ帰るかー。
──────────
帰り道。なぜかるかちゃんがいた。
そういうと、るかちゃんは小走りで去っていった。
……るかちゃんの裏の顔。
出かける時、あなたを守らなきゃ。
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颯太side
俺は家に向かって歩いていた。
俺は今度出かける時がんばろうと思った。
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紗夏side
ねえ待って嘘だ。自分の気持ちが信じられない。
無理だとは思うけど、出かける日…勇気を出してみようかな、そう思った。
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🎀次回予告🎀 ※急にすみません笑
涼太にも連絡し、出かける場所と日にちが決まるあなた達。
それぞれの思いが重なって関係が大きく揺らぐ…?!
To be continued🥀
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!