第11話

重なる気持ち
1,201
2019/08/06 00:13
北人side

次の日俺が学校に行くと転校生の話でもちきりだった。
北人(ホクト)
北人(ホクト)
(あなたがいないとつまんねー。)
俺は空いた隣の席をみて思った。
あと1週間くらいしないとあなたは退院できない。

あなたがいないときは紗夏と一緒にいることが多い。
あ、でも俺とあなたはもう公認カップルだから浮気とかないから!笑笑
紗夏(サナ)
紗夏(サナ)
おはよ!北人くん!転校生イケメンらしいよ〜ニヤニヤ
北人(ホクト)
北人(ホクト)
はよ。ってかニヤニヤしててキモイけど?笑笑
紗夏(サナ)
紗夏(サナ)
それあなたにも言われた!!みんな酷くない?!笑笑
北人(ホクト)
北人(ホクト)
笑笑
そんなことをはなしていると、先生が入ってきた。

ガラガラ
担任の先生
おはよう〜、はい、みんな席につけー。
担任の先生
今日はみんなにお知らせがある。まあだいたいの人がもう知ってると思うが、転校生が来ています。どうぞ、中に入って!
先生にそう言われると教室のドアから男の子が入ってきた。

その男の子はやはりイケメンで、テレビに出ているようなアイドルみたいなかわいい系の顔。
女子生徒A
うおあっ。やばっ。イケメンだわあーーーーーーーーチーン
女子生徒B
かわいいっ。アイドルの○○に似てるわ
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
はじめまして!中島颯太です。
今日からよろしくお願いします!
担任の先生
じゃあ、中島は空いてる席…うーん、今は休みなんだけどあなたの前の席に座ってくれー。
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
わかりました。
颯太はあなたの前の席に座った。
北人(ホクト)
北人(ホクト)
(あなたの前…。)
颯太が席に座ると朝の会は終わり、颯太は周りの人に挨拶していた。
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
君が吉野北人くん?
北人(ホクト)
北人(ホクト)
そうだけど、なんで知ってるの?
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
俺、隣町から越してきたんだけど、隣町の高校でも北人くんのバスケのうまさが広まってるんだよね。
北人(ホクト)
北人(ホクト)
へぇー。あ、北人って呼んでいいから。
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
俺の事も颯太って呼んで!
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
北人の隣の席って誰?
北人(ホクト)
北人(ホクト)
…。あなたって言うんだけど、その後ろの席の紗夏と仲良いから。あなたは今いろいろあって入院してるんだけど。
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
そうなんだ、俺たしか中学一緒だったような
紗夏(サナ)
紗夏(サナ)
中島くん!よろしくね!
紗夏(サナ)
紗夏(サナ)
紗夏っていいます!
あれ、確か紗夏あなたに転校生と仲良くなって病室に連れていくとか言ってたような…
紗夏(サナ)
紗夏(サナ)
あなたにね、転校生の話したら会ってみたいとか見てみたいとか言ってたから今日病室に来れる?
北人(ホクト)
北人(ホクト)
(うそだろ…。あなたに会わせるのかよ…。)
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
俺もあってみたいなー。じゃあ今日行こうかな!
紗夏(サナ)
紗夏(サナ)
よし!決まり!北人くんも来るよね?
あ、中島くん。実はね
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
なになに?
紗夏(サナ)
紗夏(サナ)
あなたと北人くんはカレカノだからね!
だから注意だよ!笑笑
北人(ホクト)
北人(ホクト)
お、おいっ。笑
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
そうなんだ!笑笑 お幸せに〜笑笑
──────────
そして放課後。

今日は学校の都合で部活はなし。
3人であなたの病院に向かった。
紗夏(サナ)
紗夏(サナ)
あなた!来たよ〜!
あなた
あなた
あ!紗夏!来てくれてありがとう〜
北人もありがとう!…あれ?もう1人?
紗夏(サナ)
紗夏(サナ)
そうだよ!この人が今日転校してきた、中島颯太くん!
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
中島颯太っていいます!颯太って呼んでくれて構わないよ。たしか中学一緒だったよね?
あなた
あなた
よろしくね!同じクラスじゃなかったけど覚えてる!!
北人(ホクト)
北人(ホクト)
あ、そういえば、あと1週間で夏休みだな。
あなた
あなた
そうだね!あ、あと私ね明日から学校行けるようになったよ!
北人(ホクト)
北人(ホクト)
え!なんで!
あなた
あなた
あ…それは後で話すね、
あなた
あなた
今は2人がいるから言えないよ笑((ボソッ
北人(ホクト)
北人(ホクト)
わかった。笑笑
紗夏(サナ)
紗夏(サナ)
夏休み、このメンツでどっか行く?笑笑
あなた
あなた
それなら、涼太くんも一緒に行こうよー。誘ってもいいー?
紗夏(サナ)
紗夏(サナ)
いいんじゃない?大人数の方が楽しいし!そしたらあと一人女子が必要だね。
北人(ホクト)
北人(ホクト)
じゃあ新井るかちゃんはー?
あなた
あなた
えっ。ビクッ
るかちゃんでいいかなって俺は思ったけど、やっぱりあなたは引きつった笑みを浮かべている。
紗夏(サナ)
紗夏(サナ)
るかってあの1年生の?その子吹部入ってきたんだよね〜
紗夏(サナ)
紗夏(サナ)
ま、いいんじゃない?あの子裏がすごいらしいけど。爆笑
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
あ、その子さ俺も知ってるよ。
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
その子、俺中学一緒だったんだけど…
あなた
あなた
そうだね、一緒だった…
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
あなたちゃん、るかちゃんとその同級生に水かけられたよね…?
あなた
あなた
!…うん…。
北人(ホクト)
北人(ホクト)
え…?
俺、そんなの聞いてない。
だからあなたはあんな顔してたのか…。

最低だな、俺。
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
俺さ、あなたちゃんと同じクラスじゃなかったからよくは知らなかったんだけど噂になってて。2年の女子2人にあなたちゃんが水ぶっかけられたって…。
あなた
あなた
うん…、私もなんでかけられたのかわからないけど…。
あなた
あなた
でも大丈夫だよ。その子も一緒に行っちゃおっか。
紗夏(サナ)
紗夏(サナ)
あなた、なんかあったらうちらにすぐ言ってね?
紗夏(サナ)
紗夏(サナ)
あの子、裏すごいし、恋愛になるとやばいらしいから。
あなた
あなた
うん、3人ともありがと。
それから1時間くらい話したあと、颯太と紗夏は帰って、あなたと2人になった。
北人(ホクト)
北人(ホクト)
あなた…。
俺はあなたを優しく抱きしめた。
あなた
あなた
っ…?!北人?どしたの
北人(ホクト)
北人(ホクト)
ごめん…。あなたがそんな目に遭ってるの知らなくて誘っちゃって…。
あなた
あなた
ぜっ、全然大丈夫だよっ?
北人(ホクト)
北人(ホクト)
でも俺の大事な大事な彼女だもん。悲しい思いしてほしくない…。
あなたを抱きしめると改めて体の小さくて壊れそうな感じがする。

そんなあなたを守りたい。
あなた
あなた
あ、病気のことなんだけどね?一応今は安定してて退院しても大丈夫なんだって。治ってはないんだけど。笑笑
北人(ホクト)
北人(ホクト)
そうなんだ、よかった!
明日、迎えに行くから一緒に学校行こ?
あなた
あなた
うん、ありがとう♡
あなた
あなた
そういえば、颯太くんかっこよかったね。
そんな言葉聞きたくない〜〜。(๑`^´๑)プクーッ
北人(ホクト)
北人(ホクト)
俺より好きになっちゃったー?プクー
あなたは俺から体を離すと、焦ったように言った。
あなた
あなた
えっ、ちがうよ!北人が1番だからね?
1番好きだし…/////
なんでこんなにあなたは可愛いんだろうか。
俺は病室のあなたのベッドにあなたを押し倒してしまった。

何やってんだよ俺〜!
ドンッ
あなた
あなた
きゃっ?!どしたの?北人っ?!
両手首を掴んであなたにまたがる。

顔を耳元に近づける。
北人(ホクト)
北人(ホクト)
あなた可愛すぎ。襲ってもいい?
耳元でそう囁くとあなたは耳まで真っ赤になった。

かわいい。笑
あなた
あなた
襲うって何?!やばいことしちゃうの?!
北人(ホクト)
北人(ホクト)
うん、やばいこと。していい?
あなた
あなた
だっ、だめだよ!/////
き、キスぐらいだったらいいかもしれないけど…
するとあなたのベッドのカーテンの裏から
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
あなたちゃーん!ごめん!忘れ物しちゃったよ!
北人(ホクト)
北人(ホクト)
やばっ!笑笑
俺はあなたから急いで離れた。

タイミング悪くね?笑笑
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
あ、北人まだいたんだねー!それじゃまたね!
颯太は一瞬で帰って行った。笑笑
北人(ホクト)
北人(ホクト)
さっきは急にごめん!
あなた
あなた
大丈夫だよ!笑笑
あなた
あなた
あ、でももうこんな時間…。
時計を見れば18時。

そろそろ帰るかー。
北人(ホクト)
北人(ホクト)
じゃあ俺、そろそろ帰るね!明日朝家に迎えに行くから!
あなた
あなた
うん、待ってるよ!またねー!
──────────

帰り道。なぜかるかちゃんがいた。
るか
るか
あっ吉野先輩っ。
北人(ホクト)
北人(ホクト)
…るかちゃん。
北人(ホクト)
北人(ホクト)
あ、今度俺らどっか行くんだけどそのメンツにるかちゃんも入ってるからよろしく。
るか
るか
え!そうなんですか!?メンツは誰ですか??
北人(ホクト)
北人(ホクト)
俺と、2年のあなたと紗夏と颯太と涼太。全員2年で悪いんだけど…
るか
るか
大丈夫ですよっ。連絡待ってますね〜。それじゃあまたっ。
そういうと、るかちゃんは小走りで去っていった。

……るかちゃんの裏の顔。
出かける時、あなたを守らなきゃ。
──────────
颯太side

俺は家に向かって歩いていた。
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
(あなたちゃん、中学のときから実はすきだった。涼太と付き合ってるって知って諦めてたけど、また同じ高校になるとは…。)
颯太(ソウタ)
颯太(ソウタ)
(北人と付き合ってるのか〜。でも、涼太の時みたいに諦めたくない。)
俺は今度出かける時がんばろうと思った。
──────────
紗夏side

ねえ待って嘘だ。自分の気持ちが信じられない。
紗夏(サナ)
紗夏(サナ)
(私…。もしかしたら颯太くんの事…好きになっちゃったのかな。)
無理だとは思うけど、出かける日…勇気を出してみようかな、そう思った。
──────────
🎀次回予告🎀 ※急にすみません笑

涼太にも連絡し、出かける場所と日にちが決まるあなた達。
それぞれの思いが重なって関係が大きく揺らぐ…?!

To be continued🥀

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