第7話

入院

1,436

2019/07/24 14:19

私は今日の夜から入院になった。

時刻は夜9時。窓側のベッドだったあなたは枕元の灯りでスマホをいじりながら夜空を見ていた。

あなた

(窓側のベッドだと星が見えていいなぁ。)

あなた

(スマホで連絡とれるしお見舞いにも来てくれるし寂しくはないかなぁ。)

──────────

北人(ﾎｸﾄ)

俺って頼りないかな…？

あれはどうゆう意味なんだろう…

あの時の北人くんはいつもの可愛い感じじゃなくてクールっていうか男らしく見えた。
──────────

明日は涼太くんがお見舞いに来たあと北人くんが来てくれる。

そろそろ寝よう、そう思ったとき誰かからLINEが来た。

LINE

北人(ﾎｸﾄ)

あなたさん、体調は大丈夫？
退院したら、どこか行かない？

北人くんからLINEが来て嬉しかった。
退院したら？どこに行くのかな。

北人くんと2人だけかな？
早く体調治さないと！

あなた

ありがとう٩(ˊᗜˋ*)و
私もどこか行きたいなぁ〜どこに行くの？

そう返信すると、すぐに返事が返ってきた。

北人(ﾎｸﾄ)

それはまだ秘密🤐
楽しみにしてるから！明日はお見舞い待ってて。

あなた

秘密〜？笑
明日も楽しみにしてるね(*´˘`*)

北人(ﾎｸﾄ)

じゃあお大事に、おやすみ。

あなた

ありがとう。おやすみなさい。

LINEが来てからニヤニヤが止まらなかった。
やっぱり私は北人くんの事が好きなんだなぁ。

あなた

ふわぁ〜。(そろそろ寝るか〜)

私は布団をかけて眠りについた。

──────────
翌日

朝8時起きて数分たって看護師さんが朝ごはんを持ってきてくれた。

食べ終わると涼太くんが病室にお見舞いに来た。

涼太(ﾘｮｳﾀ)

あなた、おはよう！体調はどう？

あなた

おはよう、涼太くん。
薬を入れたおかげでなんとか元気だよ！
お見舞い来てくれてありがとう〜

涼太(ﾘｮｳﾀ)

そういえばあなた、吉野北人って人のこと好きなの？

あなた

えっ。

涼太(ﾘｮｳﾀ)

いやなんかさ、紗夏と会ったから話してたんだけどそんなようなこと言ってたからさ。

あなた

そうなんだ。別に好きって訳じゃないって言いたいんだけどもしかしたら、好きになっちゃってるのかもしれなくて…

涼太(ﾘｮｳﾀ)

そうなのか…。俺も北人と話してみようかな〜笑

その後1時間くらいいろんな話をして涼太くんは帰った。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
病院の廊下

涼太は北人と偶然あなたの病室の近くで出くわした。

涼太(ﾘｮｳﾀ)

あ、北人くん？

北人(ﾎｸﾄ)

涼太、さん？北人って呼んでもらって大丈夫。

涼太(ﾘｮｳﾀ)

俺の事も涼太って呼んでいいから。
これからあなたのお見舞い？

北人(ﾎｸﾄ)

そう。

涼太(ﾘｮｳﾀ)

単刀直入に聞くけど、北人ってあなたのこと好きだろ？

北人(ﾎｸﾄ)

えっ。…好きだけど、何？

涼太(ﾘｮｳﾀ)

あなたからなんで入院してるかの本当の理由聞いてないよな？あなたは本当は心臓病なんだ。

北人(ﾎｸﾄ)

…は？…それ本当？

涼太(ﾘｮｳﾀ)

本当だよ。あなたは余命があと一年もつか持たないからしい…。だからもうこれ以上好きだとかそうゆうのなしにしてくれないか。

北人(ﾎｸﾄ)

一年…。嘘だろ…？
それでも俺はあなたさんが好きなんだよっ。

涼太(ﾘｮｳﾀ)

北人にあなたを幸せにはできない！
あなたは先に居なくなって俺を悲しませないように俺を振ったんだ。…だからあなたのこと傷つけるようなことするなよ！

北人(ﾎｸﾄ)

っ…！

北人はもう何も言えなかった。
あなたが本当は心臓病で余命がわずかなのも知らなかった。
自分が好きってことしか頭になかった。
…もっと、もっとあなたの事を考えればよかった…。

北人(ﾎｸﾄ)

…今日は帰る。教えてくれてありがとな。
あなたさんに用事できたから帰るって伝えといて。

北人は走って家に帰った。

涼太はあなたの病室に戻った。

涼太(ﾘｮｳﾀ)

あなた。そこでちょうど北人にあったんだけど、用事できたからまた今度だってさ。

あなた

え、そうなんだ…。わかった、ありがと。

涼太(ﾘｮｳﾀ)

じゃあ俺も帰るわ。じゃあね、お大事に。

北人くんが来れなくなっちゃったのはしょうがないか…。

LINEしてみようかな。

──────────

To be continued🥀

いいねして作者を応援しましょう！

107

第8話寂しい

もも。

コンテスト受賞作品

グランプリ

好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。