4月、私は高校二年生になった。
下駄箱の前のクラス名簿で自分の名前をさがしていると、
元気よく声をかけてきたのは親友の紗夏だった。
紗夏は去年も同じクラスだった。
よかったー、今年もクラスは紗夏とおんなじ。
他のクラスメイトは…どれどれ…あ、
「吉野北人」…
そう、この人はバスケ部のかっこいい男の子。あんまりよく知らないけどかっこいいって噂で、去年は1年生なのにレギュラーだったんだっけ。
北人くん…、どんな子なんだろう。
«教室»
ガラガラ…
教室に入ってみるとまだ何人かしか来ていなかった。
私と紗夏は名前の順の席で前後だった。
しばらく紗夏と話していると、
ガラガラ
吉野北人くんが入ってきた。
私は見とれてしまっていた。
ずっと見ていたらこっちを見た北人くんと目が合ってしまった。
私は一瞬で目を逸らしてしまった。
北人くんは座席表を見て移動しようとしていた。
北人くん、席どこだろう。
さっき見とけば良かったな。
北人くんが席に移動した。…
北人くんの席は…私の隣だった。
北人くんはとってもキラキラ輝いていた。
私は一目惚れってやつをしたのかもしれない。笑
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俺はあなたさんを入学したときからずっと見てた。何度も惚れ直したし、どんどん好きになってた。
絶対あなたさんに振り向いてもらうぞ!
俺はそう思った。
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今日から新しい日々がはじまる。
To be continued__︎︎🥀
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。