第16話

#15★
2,232
2019/07/11 08:38
ー今ー
あの子のことがあってからなおさら奏多は離れなくなったんだ。
ほんとに奏多には感謝している。
それからほとんど毎日リハビリしてる私を応援しに来てくれてる。
そして総体まで1週間をきったころやっとジョギングができるように復活した。
お医者さんからも無理しないって約束で許可がでた。
みんなにサプライズで練習に行くんだ!
吉田○○
おはようございます!!
後輩「あなた先輩!?」
奏多
あなた!?大丈夫なん!?
実は奏多にも内緒にしてました。
吉田○○
もう復活しました!今日から練習します!
ざっきー
ほんまに大丈夫なん?
吉田○○
できるだけ対人はまだでお願いします!
七海「良かった…あなた先輩…」
七海が安心した顔でこっちを見ていた。
吉田○○
心配かけてすいませんでした!!
奏多
あなた、おかえり
全員
おかえり
吉田○○
ただいまー!!
とりあえず今日はストレッチばかりしていた。
ざっきー
そういえばあなた、なんの仕事してる人か分かった?
奏多
あ、陣さん返事きたの?
吉田○○
あ、うん…
実は電話かかってきて話した。














プルルルッ
“陣さん”
「もしもし、陣です」
吉田○○
「え、陣さん…あなたです!!」
“陣さん”
「ごめんね、電話でられなくて…手術したんだね。よく頑張ったね」
吉田○○
「はい…」
目頭が熱くなる。
“陣さん”
「リハビリ大変だけど頑張ってね」
吉田○○
「ありがとうございます…」
“陣さん”
「高校でも続けるの?」
吉田○○
「いえ、辞めます」
“陣さん”
「なんで!?」
吉田○○
「やりたい仕事につきたいって夢を叶えるためにです」
“陣さん”
「なにしたいの?」
吉田○○
「今までお世話になった人に恩返しができる仕事って言うのは決まってるんですけど…」
吉田○○
「あの、陣さんはなんの仕事されてるんですか?」
“陣さん”
「俺は…テレビ関係かな?」
吉田○○
「ディレクターさんとかですか?」
“陣さん”
「まぁそんな感じかな?」
吉田○○
「なんでその仕事に?」
“陣さん”
「まぁ初めは憧れかな?」
吉田○○
「なんかいいですね!!」
吉田○○
「あ、こんな時間か…長電話してすいませんでした!!お仕事頑張ってください!」
“陣さん”
「ありがとう!あなたちゃんもリハビリ頑張ってね!電話でれないかもだけど留守番電話残してくれたら返事するから」
吉田○○
「はい、ありがとうございます!」
“陣さん”
「うん、じゃまたね」
吉田○○
「はい!」
名残惜しく電話を切った。

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