噂の子「あなた、ちょっといい?」
あの子によびだされた。
噂の子「私奏多のこと好きなの。あなたもでしょ?」
いつの間にあなたと呼ばれる仲になったのだろうか…
噂の子「そーゆーのいいんだけど。明日一緒に過ごしたいから私に変わって」
噂の子「譲る気ないんだったら分かった。勝負しよ」
噂の子「うーん、おしずもう」
そんなのか!って思ったけど受け入れた。
噂の子「よーい、スタート!」
思いっきり押したら倒れた。
弱い…
噂の子「いった…」
奏多がいた。
噂の子「奏多、あなたに押し倒されたよ…」
噂の子「やっぱ…」
次の日の朝、学校に行くと
男子3「あなた、奏多、転校するんだな…これ、みんなから」
袋に入った薄いものとなにかをもらった。
薄いほうをあけると色紙が入っていた。
色紙をみると黒いマーカーペンでめちゃくちゃにしてあった。
男子4「俺らなめんなって!」
奏多にばれたらしい。
大人しく渡すと
男子1「あったかも…」
噂の子「あーあ、ばれたならしょうがないや。これ」
ほんとのやつを渡してきた。
見ると確かにすごかった。
噂の子「おもんな…」
そう言って去っていった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。