第65話

バレンタイン 青橙·緑橙
519
2020/12/20 02:07
寒い中、てつやはマフラーを巻き外を出歩く
特に理由はなく、暇潰しといったところだろう
昼ごはんを何も食べてないし、何かしら買ってから帰ろうと近所のショッピングモールに入ったら、なんだがいつもより騒がしい
てつや「なんだなんだ?」
気になったてつやは人が多い所を掻い潜る
主に女性が多い、考えればてつやぐらいしか男がいない
てつや「ちょっと待って、場違い俺?」
他に男がいないことてつやも気づく
気まずくなり、フードを被った
でもなんでこんなに人がいるのか気になるてつやは好奇心に負けた
ついに女の人を掻い潜って、少しだけ広いフロアに出た
そのフロアの上には長い旗が飾られていた
てつや「?バレンタインフェア?」
長い旗にはそう書かれており、てつやはそういうことか、と納得した
広いフロアをよく見渡せば、チョコがたくさん売られている
バレンタインなら俺は関係ないな、とてつやはまた女の人を掻い潜ろうとしたとき、足を止めた
てつや『そーいえば昨日りょうととしみつがなんか言ってたな』
昨日の撮影の合間、りょうととしみつがやたらチョコの話しをしてて、てつや自身、ゲームに集中していたから適当に相槌を打ったり、何かを返していた
最後の極めつけに、りょうとしの二人はてつやに向かって、楽しみにしてる、と言っていた
あまりちゃんと話しを聞いてなかったてつやは、おう楽しみにしてて、話しを聞いていないとバレないために、これも適当に返した
てつや『なんでチョコの話ししてたんだろ......はっ、バレンタインか!?』
てつやは今いる場はバレンタインフェア中のフロア
てつや『えっ、まさかこれアイツらにチョコあげなきゃいけないのかな?えーでも二人共人気だし、チョコ貰うんじゃ...でも、あげた方が、良いのかな?一応二人の彼、女?だし...///』
てつやはりょうとしの二人と付き合っている
二人に告白されて、どちらか一人を選べなかったてつやは両方選んだ
欲張り、とは分かっているけど、てつやは二人共好きだったんだ
まぁてつやがそう言うなら、とりょうとしの二人も承諾した
取り合いはたまにあるし、お互いにエッチの時はものすごく攻めてくるから困るけれど、てつやは二人が好きだったし、別にいっか、と許していた
てつや「チョコ...買うか、手作りよか、良いだろうし」
こんな女子しかいない所で買うのは相当勇気がいる
二人が好きそうなチョコを選んで、レジに出した時、なるべく女子に声を寄せて購入した
購入したら速攻でショッピングモールを出た
てつや「はぁ、めっちゃ恥ずかったぁ...///こんだけ恥ずかしい思いしたんだから、喜んでもらわなきゃ割りに合わない...///」
買ったチョコを大事にカバンに入れて、二人に連絡を入れた





自分の自宅に二人を呼んで、来るなり買ったチョコを叩きつけた
りょう「いたっ」
としみつ「いって、んだよてつや」
てつや「う、あ...別にお前らの為に買ってないからな!!た、たまたまチョコあったから、あげただけだし!!!///」
ばっと膝に顔を埋めるてつや
りょうととしみつは叩きつけられた舗装されてる箱を見た
自分たちが多少促したとはいえ、ほんとにくれるとは思っていなかった
てつやは何かと忘れがちな性格だし
顔を膝に埋めているてつやをりょうととしみつが見て、同じことを思った
りょうとし『可愛い...』
二人がてつやの両隣に座る
りょう「ありがとねてつや、チョコ嬉しいよ」
としみつ「大事に食うから」
てつや「ーっ、う、ん...///」
しゅるっと、りょうが箱を結んでいたリボンを取り、てつやの頭に簡単に結んだ
としみつはてつやの両手をリボンで結ぶ
てつや「えっ、何してんの二人共...」
りょう「何って、こっちも貰おうかなって」
としみつ「美味しく頂いてやるから」
てつや「や、ちょっ...///んっ、」
としみつがてつやの唇に口付けをし、りょうがてつやの服の間から見えている肌に口付けをした
そのままデロッデロにりょうとしに甘やかされるてつやだった









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