編集がてら、先日上げた動画のコメント欄をチェックしていたてつや
てつや「むっ?」
あることに気づいた
男女問わず、コメント欄には虫さん可愛いや、虫眼鏡可愛いすぎとか書かれていた
確かにこの動画は酔っ払った虫眼鏡が色々としている動画で、一言一言酔いが回って呂律が回らず、訳の分からないことを言っている
可愛いとは思うけど、俺はやっぱり
てつや「バカじゃねぇの?ざわくんはカッコいいんだからな」
自分の彼氏か可愛いと言われるのは言いけど、てつやとしてはカッコいいと思われてる方が良いのだ
だって自慢の彼氏なんだから
視聴者にこんなことは言ってはいけないけど、反論せずにはいられない
てつや「俺より身長小さくて、声も高けぇし
女装されがちだけどな、カッコいいんだからな、言っとくけど...なんなら、女装させるくらいなら俺がしてやる...」
最後の方はてつやも言っといて意味が分からなかったらしいが、可愛い虫眼鏡よりも、カッコいい虫眼鏡を見せたいのだ
てつやがぐちぐち文句を言っていると、頭を撫でられた
虫眼鏡「ありがとねてっちゃん」
てつや「は?」
てつやは驚いた
頭を撫でていたのは虫眼鏡
虫眼鏡「僕はてっちゃんが僕のことをカッコいいと思ってくれるだけで十分だよ」
てつや「ふぇっ!?///聞いて、たの?///」
虫眼鏡「もちろん、じゃあ編集頑張ってね」
顔を赤くしててつやは部屋を出る虫眼鏡の背中を見ていた
虫眼鏡『てっちゃんがそう考えてたなら、僕はてっちゃんがカッコいいって言われるより可愛いって言われてほしいことになるけど』
一度だけ後ろを振り返っててつやを見る
虫眼鏡『僕は言われてほしくないなぁ、てっちゃんが可愛いことなんて、僕だけが知ってればいいんだから』
虫さんがカッコいいのはてっちゃんだけが知ってればいい
で、てっちゃんが可愛いことは虫さんだけ知ってればいい
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。