第7話

2020/04/12 04:40

妖斗(ようと)

いや〜…それにしても折角クールな感じを演じてたのに最初っから見破られちゃったな〜…

サナ

サヤカは変な所に勘がいいからね…

サヤカ

変な所？

サヤカ

サナ〜？それってどういうk((((ﾑｸﾞｯ

サナ

とりあえず捕まってる人がいるなら早く助けてあげないとね！

ユナ

そ、そうだね…

アイラ

ここのお屋敷結構広いからな〜…ちょっと面倒臭い……

レイ

だが敵に襲われた時とかにすぐ逃げれるように屋敷の構造を把握しといた方がいい。

妖斗(ようと)

オレが居なくても大丈夫そうだな

アイラ

そんな事ない！いざって時に助けてよ！！

妖斗(ようと)

オレはお前らを「助ける」じゃなくて「サポート」するだから助けはしねぇよ。

アイラ

え〜…！？

ユナ

………やっぱり死ぬ可能性もあるって事だよね…？

妖斗(ようと)

そんな怯えなくていい。いざって時はちゃんと助けてやる。じゃなかったら話が進まないからな…

アイラ

よかった〜じゃあ全部任せればいいや♪

妖斗(ようと)

それはできないぞ…

アイラ

(  ･᷄･᷅ )

レイ

アイラ。敵かもしれないやつに全ては任せられないぞ…

妖斗(ようと)

「敵かもしれない」じゃなくて、「敵」なんだよな〜…

レイ

………だが一応サポート役なら攻撃はしてこない…………はずだよな……

妖斗(ようと)

さすがの冷酷君(れいこくくん)も不安になってきた？(ﾆﾔﾆﾔ)

レイ

べ、別に！不安って訳じゃないけど……

アイラ

レイ…

レイ

……………

レイの手が小刻みに震えている。

サヤカ

怖いなら怖いって言えばいいじゃん？隠す必要なくね？

レイ

な！？

レイ

こんな気味の悪いところに連れてこられた女の子達が多くいるんだぞ！？男のオレがしっかり守らなきゃダメだろ！！

レイ

ましてや男なのに女の子に慰めてもらうなんて…(ﾎﾞｿﾎﾞｿ)

アイラ

レイ。こんな状況じゃみんな怖いよ…でも知らない人でも、偽ってる人が居ても、協力しないとみんな出れないのはわかる…

レイ

…………

アイラ

レイ一人が強がらなくても大丈夫だよ！

サナ

そうだよ。一人でみんなを守ろうとしなくても大丈夫！

サナ

サヤカも男っぽいから守ってくれるよ！

レイ

え……？

レイ

サヤカが？

サヤカ

そうそう！よく言われるんだよね〜男っぽいねってさ〜よくわかんないけど、一人で抱え込みすぎるのは良くないらしい！

サヤカ

すとれす？ってゆーのになるらしいよ！

サヤカ

ところでサナ、すとれすってなんだ？

サナ

フッ…(笑)

サナ

ストレスね。何か重いものや、いじめを受け過ぎると人間不信になったり病気にかかる事だよ

サヤカ

あ〜いじめられてる人に対して誰かがなんか言ってた気がする〜

サヤカ

「そんなに抱え込まないで！私がついてるから！」

サヤカ

って誰かが言ってた気がする

アイラ

え…？

レイ

なんで………

サヤカ

ん？どしたの？

アイラ

ううん…なんでもないよ〜

レイ

…………

ユナ

レイ君？大丈夫？震えてるよ？

レイ

！？

パシッ！！

さっきから小刻みに震えているレイを心配し、肩に手をまわしたユナの手をレイは振り払った。

ユナ

いたっ！

レイ

あ……………

アイラ

！？

サヤカ

おん？

サナ

どうしたの？

レイ

っ！！……ごめん！大丈夫か？

ユナ

ん？あぁ大丈夫大丈夫。レイ君の方こそ大丈夫？震えてたけど………

ユナが叩かれた手を擦りながら(さすりながら)聞いた。

レイ

あ……ちょっと寒くて…

アイラ

………確かにさっきから風がふいてるような…

妖斗(ようと)

あ、それは悪かったな。地下室の扉が開いてんだろ。

ユナ

地下室もあるの！？

サナ

そこも探索しないとダメならほんとに面倒臭いわね……

サヤカ

なんだ？サナ？探索するのが怖いのか？(ﾆﾔﾆﾔ)

サナ

別にそういうのじゃないよ…

アイラ

ねぇ…？ちょっといい？

サヤカ

お？どうした？何か見つけたか？

アイラ

あ、ごめんそういうのじゃないんだ…

サヤカ

大丈夫大丈夫！で？どしたの？

アイラ

危険かもしれないけど、屋敷は広そうだからチームにわかれて探索しない？

サヤカ

あ〜………

サヤカ

一理ある

サナ

そうね…でもちょっと危険じゃない？

アイラ

そうだけど…一応人数もピッタリだし…

レイ

…………オレは賛成だ。

サヤカ

…………………

サヤカ

………ん〜？いいんじゃない？

サナ

私もそのことに関しては賛成かな…ちょっと危ないけど……

妖斗(ようと)

3チームにわかれる訳だけど……

妖斗(ようと)

オレと行動するやつ居んの？

サナ

！！………

サヤカ

………………

アイラ

そっか………

サヤカ

私が行くよ！

サナ

え！？いいよ私行くよ！

サヤカ

いや
サナはユナと行ってくれ。私は大丈夫だから

サナ

……でも………

サヤカ

へーきへーき！コイツも大丈夫って言ってんだからさ！

サナ

敵の事を信じるバカはあんたぐらいね…

サヤカ

完全に信じてるわけじゃないけどな！

アイラ

じゃ、じゃあ
ユナとサナ。私とレイ。サヤカと妖斗、
のチームで探索に行く事になるけど…

アイラ

サヤカ……ほんとにいいの？

サヤカ

あぁ！私は大丈夫だ！

妖斗(ようと)

オレが何をするのか分からないぞ？

妖斗(ようと)

もしかしたら殺すかも？

サナ

！？やっぱり妖斗にサヤカは任せられない！

サヤカ

サナ。こいつなりの意思もあるんだ。思惑(おもわく)通りにならない方がいい

サナ

………ほんとに大丈夫？

サヤカ

大丈夫だって〜！心配性だな〜サナはさ

サナ

誰だって心配するよ！

アイラ

そ、それじゃあ…3チームだから１階2階3階って分けて探索行こうか！

ユナ

ＯＫ

サナ

……分かったわ…

アイラ

全ての部屋を探索し終えたらまたここに戻ってこよう。

アイラ

それであまりにも遅いチームはみんなで探しに行くからね！あまり遅くならないようにね。

アイラ

それじゃあ行こうかレイ。

レイ

……あぁ……………

アイラ、レイ組が3階へ行った。

ユナ

……それじゃ私達も行こう？

サナ

でも………

ユナ

心配なのも分かるけど…早く行かなきゃ探索に時間がかかっちゃうよ………

サナ

そうだよね……

サヤカ

サナ！大丈夫だ！早く探索に行ってきな〜

サナ

う、うん………

サナ

絶対帰ってきてね。

サヤカ

おう！

サナ

………それじゃあ…

サナ、ユナ組が2階に行った。

サヤカ

………………

妖斗(ようと)

……………

妖斗(ようと)

そんな黙るなよ〜

サヤカ

………皆の前ではああ言ったが、お前の事は完全には信じてないからな…

妖斗(ようと)

分かってる

妖斗(ようと)

オレはお前を攻撃しない。約束する

妖斗(ようと)

だが、オレも偉い立場じゃないからな…

妖斗(ようと)

オレも気を抜いたら殺されるだろうな(笑)

サヤカ

え？

妖斗(ようと)

ただのサポート役だからオレも殺される可能性は高いってことだな…

妖斗(ようと)

………守れなかったその時は、ほんとにごめんな。

サヤカ

……………

サヤカ

そんな事言うなよ〜そう言ったら私も心配になってくるじゃんか〜

妖斗(ようと)

………切り替え早いな…

サヤカ

ハイハイ。早く１階探索するぞ〜

妖斗(ようと)

……あぁ…

_________________________________________________

ユマ

今回結構長くない？

ユウガ

お前最初に出てくるなよ

ユウガ

今回普通に先創るはずだった話が頭の中にポンポンポンポンって出てきたから忘れないうちにと書いてたらちょっと長くなった…

ユウガ

あと吹き出しの色濃くて見にくいと思ったから変えたよ(どうでもいい)

ユマ

それじゃあ今回はこの辺で！

ユウガ

ばいちゃ！

ユマ

誤字多かったらごめんってユウガが言ってた〜！

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ﾊﾟﾝﾅｺﾀｧｧｧｧ

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なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。