ゴッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!
嗚〜呼、…すっごい鈍い音した、…
多分、瓦礫が私の頭ににぶつかって、…
…
痛く、…無い、…?
誰かの荒い呼吸音
此の人が、私を庇ってくれたのだろうか、…?
…恐る恐ると、重い瞼を震わせながら開ける
…呼吸音的に、男だと分かったからである
こんな事でさえ最悪なのにっ、…
…大嫌いな男子に庇われるのはもっと最悪っ、…
…だとしても、守ってくれたのには変わりない
だから、…瞼を開けずに居られなかった
そして、庇ってくれた人を自分の瞳に映した
私を庇ったのは、…
…先程とは少し違う姿をしていた中島だった
尻尾も耳も生えており、
目が先ほどよりもつり上がっていた
其の姿はまるで、…半人半虎…
そうだ、中島は私を庇って、…!
良く見たら、中島の頭から血が流れていた
其の血はポタポタと床に零れ落ち続け、
中々、止血しない
そう言いながら急いでポケットの中からハンカチを取り出す
そして其のハンカチで中島の頭から流れる血を拭いたり、
血の出てくる所を押さえたりした
でも、止血する様子は中々見られない
只々、ハンカチがどんどん紅色に染まっていくだけだった
…今物騒な言葉が聞こえたような、…(((←
人は見た目じゃねぇ、性格と中身と頭脳と金だ(((←最低
…本当に便利な体だなぁオイ、…(((←
其れは如何言う、…?
上を見てみたら、黒獣が瓦礫を抑えていた
此方も私を庇ってくれたのだ
…あれ?
よく見たら周りが少し赤く染まっている瓦礫もあるな、…
私が指差した方向を中島が向いた
一瞬だけ吃驚した顔をしていた中島は、
直ぐにへにゃっとした表情に変わり、
「やっぱり凄いなぁ〜、…w」と笑い乍言った
詳しく話を聞こうとした時、
聞き覚えのある声が耳に入った
此の声は、…
中原だ。
中原の手から、先程の瓦礫の様に周りが少し紅く染まっていた
…やっぱりチートでしょ此奴等、…(((←
後中原は二度と本気を出させないようにしよう、沈められたら困る、…(((←
って此奴は何もしてないんかい(((←
…人の心の中読むなし、…(((←
もう此の学校嫌だわ(((←
二度と来ねぇわ寮に引きこもろ(((←
先程まで口を慎んでいた太宰が急に口を開き話し始めた
其の声は、普段の声よりも少し低く、真剣な声のような気がした
此れ以外に、何かヤバいことでも起きてるの、…?
嘘でしょっ、…最悪っ、…!
何でっ、…こんな学園に転入しちゃったの、…私っ、…!
急に太宰が、何かしらのカウントダウンを始めた
雰囲気的にもう三人は勘付いているらしい
嘘嘘っ、なんで解ってんの怖いんですけど(((←
太宰のカウントダウンが終わるのと同時に_________、
キーーーーーンコーーーーーンカーーーーーンコーーーーーン、…
キーーーーーンコーーーーーンカーーーーーンコーーーーーン、…
…うん、何度も言うよ?
何で此の学園に転入しちゃったの私(泣)(((←
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番外編、欲しいですか?
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「乱歩さんを本編に出して欲しい!」
「もしも夢主ちゃんが〇〇だったらシリーズを番外編でして欲しい!」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。