賑やかな老化
あ、間違えた廊下(((←
私は挨拶をする為に授業は不参加だった為時間がわからなかったが、
如何やら今は昼休みの時間らしい
確か、…今日はお弁当じゃなくて食堂で何かかう予定だったよね、…
麵麭が良いなぁ、…あ、甜瓜麵麭と焼き蕎麦麵麭とかいいかも、…
…そういえば今日見たいアニメがあるんだった、…
あれ録画したっけ、…
結構面白いんだよなぁ、あのアニメ、…
個性的な六つ子で、仲がいいのか悪いのかがわかんないけど、…
私もあんな兄弟欲しかったなぁ、…
…え?なんで私がこんなしょうもないことを考えているのかって?
…其れはね、…
現実逃避をする為なのだよ(白目)(((←
え?今の状況説明したろか?
ナウ廊下
端っこら辺に女子生徒
真ん中を堂々と歩く私と男子生徒
女 女
子 芥川 中島 子
生 あなた 生
徒 太宰 中原 徒
達 達
今こんな感じで歩いていて、完全に囲まれていてオーマイガー状態(((←
…嘘でしょマジ、…
嫌なんですけど、…(((←
急に腕を組み始める太宰
勝手に腕を絡められ、変な声が口から自然と零れてしまう
男子とこんなに距離が近くなったのは初めてな為、
何故か自分でも分かるくらい顔が熱くなっている
否、顔だけじゃ無い
耳も熱い
もうやだ
だから男子は嫌なんだよっ、…
てか、私此奴に男子苦手って言ったはずなんですけど!?(((←
耳に顔を近づけて来る太宰
そして息をフッと吹きかけてきた
耳元で囁かれ、なんか変な感じがする
自然と体がピクピクと反応したり、小さな喘ぎ声が零れてしまう
と、言いながらも耳攻めを辞めない太宰
今度は耳をハムっと咥え、
口の中でぺろっと私の耳を舐め始めた
お願いだ、辞めてくれ(((←
私は嫌なんじゃ(((←
なんなら此処譲るよ変わってくれ(泣)(((どんだけ嫌なんだよ
流石に此れ以上声が零れるのは不味いと思い、口を塞ぐ
しかし、太宰がもう片っぽの手で手首を掴み、
私が自分で口を塞ぐのを邪魔した
そして彼は、私のお腹辺りに手を添えた
此奴っ、…紛れも無く、…
ドっ、…ドSだっ、…(((←
流石にやばいっ、…と思った次の瞬間、
と中原が言い、私と太宰を無理矢理引き剥がした
そしてグイッと私を引っ張り、胸元まで寄せた
とてつも無い程の殺気を太宰に向けている中原
太宰を私に触れさせない為なのか、
両腕で私を守るように抱きしめた
あの、…此処廊下なんですけど、…(((←
立ち止まっちゃったら時間もったい無いじゃん、…(((←
と言いながら、私の手首を掴んで来た太宰
太宰も、強い殺気を中原に向けている
勝手に喧嘩しないで、…
こんな取り合い嬉しくないわ(((←
辞めろ「舌を絡める」みたいな言い方すんな(((←
後したくねぇわ(((←
否だから、ヤるきねぇし御前等とは二度としない自信しかないわまじ(((←
流石に怒った方がいいであろう
何より、暑苦しいし私が耐えられない
そう軽〜く怒鳴っても、彼奴等は眉を1mmも動かさなかった
何なら、二人とも頭の上に「?」を幾つか浮かばせ、
此方を何度も瞬きしながらじっと見ていた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。