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2021/07/25

第1話

プロローグ
坂登 郁磨
坂登 郁磨
はぁ、はぁ、はぁ…
クソっ、全然歯が立たない…
『異能力』というものが存在する世界で、異能を持つ犯罪者を取り締まる隊、『特殊制圧隊』。
彼らは街中である敵と交戦していた。
名取 夏輝
名取 夏輝
(今のところ相殺はできているが、この状況もいつまで持つか…)
敵は、光を操る者だ。
しかし、この光が厄介だった。
敵が光の波動を放った時、それに当たったものはすべて、消失してしまうのだ。
神里 愛莉
神里 愛莉
(いくら創造しても消されてしまう…。私とは相性最悪すぎる)
名取 夏輝
名取 夏輝
(もし当たったものの存在が消滅するのだとしたら、下手したら神を消してしまう)
特殊制圧隊隊員達も、その能力の厄介さに手を焼いていた。
幸雅 真
幸雅 真
うらぁああ!!!
そんな中、一人幸雅真は立ち向かう。
彼は唯一、この光に対抗できる能力を持っていた。
真の能力は読んだ本の感想やイメージを基に異能力を生み出す『輪廻』。
そのひとつ、『夜叉ヶ池』。
この能力は、龍神の力を宿す刀を呼び出す能力である。そしてこの龍神の力は、『ありとあらゆる異能力、妖力又はそれらでできたものをを消すことができる』力なのだ。唯一、同じ神の力は斬ることはできるが消滅はできない。
この光も、例外ではない。
しかし広域に降り注ぐ光の被害を抑えることはできない。
杉村 雅幸
杉村 雅幸
(あの能力…実に不思議だ。ただの光じゃない。)
特殊制圧隊の頭脳・杉村雅幸は分析する。
杉村 雅幸
杉村 雅幸
(異能力というより神通力か…?一体…。)
真は依然戦闘を続ける。
幸雅 真
幸雅 真
お前っ…!一体何者だ!
神能寺 千
神能寺 千
…私の名は神能寺 千。
神能寺 千
神能寺 千
『光の使者』。
幸雅 真
幸雅 真
あ?
神能寺 千
神能寺 千
この世界を光で満たす者…。
時は来たれり。今こそ全てを安寧の土地に戻すべし。
杉村 雅幸
杉村 雅幸
真!!離れろ!!!
その時、神能寺の周辺に光が集まり始めた。
杉村 雅幸
杉村 雅幸
総員退避!!!
瞬間、光が大地を覆い始める。
明原 向日葵
明原 向日葵
うわわわわ!?
関町颯斗
関町颯斗
な、なんだアレ!
杉村 雅幸
杉村 雅幸
わからん!でもとにかく逃げろ!自分が助かることだけ考えろ!!!
特殊制圧隊の面々が逃げるよりも速く、光が迫る。
そして、神能寺の一番近くに居た真はというと。
名取 夏輝
名取 夏輝
幸雅!無事だっ…じゃねぇな。
なんとか直撃は避けたものの、左脚を持っていかれていた。
真は片脚を持っていかれ、歩けない。
しかし奇跡的に、夏輝が乗っている、四神・朱雀の尻尾に捕まっていた。
名取 夏輝
名取 夏輝
(くそ…!追いつかれる!やっぱり人二人はキツいか!?)
幸雅 真
幸雅 真
……先生、後は貴方に、託します。
名取 夏輝
名取 夏輝
は?
幸雅 真
幸雅 真
軽くなれば、振り切れるかもしれないでしょ?
名取 夏輝
名取 夏輝
でも、お前…
幸雅 真
幸雅 真
勘違いしないでください。
先生が生き残れば…いや、誰か一人でも生き残れば希望はある。
幸雅 真
幸雅 真
俺は、俺と皆の為に託すだけです。
幸雅 真
幸雅 真
大丈夫、死にはしません。
なんか、そういう気はしないんです。あの光からは。
幸雅 真
幸雅 真
また、会えますよ。
そう言って、真は手を放した。
名取 夏輝
名取 夏輝
幸雅っ…!
真の選択は間違っていない。
夏輝が逃げ切るためには足枷である自分を切り離すしかないのだ。
夏輝もそれを、わかっていた。
わかっていたから、止めなかった。
名取 夏輝
名取 夏輝
…絶対、逃げ切ってやる。
次の瞬間。
夏輝と朱雀を、桜の花弁が覆った。
名取 夏輝
名取 夏輝
『桜の森の満開の下』…!
真の異能力の一つ、『桜の森の満開の下』。
この能力は、桜の花弁を発生させ、それで包んだものを転送する、言わばテレポートである。
真が光に直撃しなかったのも、この能力のお陰だろう。
名取 夏輝
名取 夏輝
あの時、発動してたのか。
名取 夏輝
名取 夏輝
(なら、何故俺だけ。自分もまとめてすれば…)
名取 夏輝
名取 夏輝
(そうか、逃げ切った後…自分が足でまといになることを危惧して…。)
名取 夏輝
名取 夏輝
…本当に、腹立つ教え子だな。アイツは…。
そして夏輝の姿が消失した。
その後を光が覆っていく。世界はみるみる内に、光で満ちてしまった。