そうだ、あの時だ。
僕・一真は美樹という友達を蓮と一緒に探しに美樹の家に行き、行方不明なことが発覚した。
その帰りに、なかったはずの神社があったのだ。
そして、そこに入ろうとすると、地面に足がつかず、穴と思われる場所に落ちたのだ。
蓮がどこかを指で示したので、それを目で追う。
その先にいたのは…
なんと、行方不明のはずの美樹だったのだ。
美樹は、檻の中で静かに眠っている。
いや、眠っている?
すると、あることに気がついた。
すると、目の前に紙が落ちてきた。
紙には、こう書かれていた。
『お前たちの友達の魂は、私が預かっている。
返してほしければ、七不思議を調べてこい。
七不思議は、お前たちの学校に潜んでいる。
ただし、強制的に調べろとは言わない。
仲間の命か、自分の身の安全か。
どちらを選ぶ?』
え…
つまり美樹は、一時的に死んでいるということだ。
どうしよう。
いや、でも、選択肢は一つだな。
仲間の命。
僕らは、仲間の命を選ぶ!
そう心に決めた瞬間、再び意識が途絶えた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。