健人「今日も美味しそう!いただきます」
風磨「……」
健人「風磨ちゃんといただきます言わなきゃだめだよ?」
風磨「…はぁ、いただきます」
健人「あなたちゃんも食べて?」
「あ、うん…いただきます」
彼に言われるがまま、食事を始める
「ん、美味しい…!」
健人「でしょ?うちのシェフの腕は最高なんだよ!」
私たちは夢中で食べ進める
「んー!美味しかった!」
健人「お口に合ってよかったよ」
風磨「ごちそうさま」
と彼は席を立ち、歩き出した
私の後ろに来たら立ち止まり
風磨「後で俺の部屋来る?」
と聞こえないように私に聞く
「え?」
と振り返ると後ろに彼の姿はなく、出口にいた
風磨「待ってるからね〜」
とこちらを向かずに手を振りながら去って行った
「えぇ…」
健人「ん?どうかした?」
「いや、なんでも…」
健人「じゃあ俺も行くね、あ、お風呂先入っていいよ、マリウス!案内してあげて!」
マリ「かしこまりました、あなた様、こちらです」
と彼に案内されてお風呂へ向かった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。