いつの間にか母は彼を『キヨくん』と呼ぶようになっていた


どうやら奏唄が結構聞かれたらしい

ｶﾞﾁｬ

ゆめちゃんが花音を抱えてきた


心做しか大きくなったような気がする

私はゆめの頭を撫でて花音に手を伸ばして抱える体制に…だが…

花音の視線は私の隣の彼に…

うぅ…その無垢さが刺さる…


子どもって本当に正直


お姉ちゃん悲しい

そう言って私の方を見て目を細める彼

私とキヨは奏唄と愛柊に挨拶をし、荷物を置いて2人してベッドに腰かけた


お父さんはまだ帰ってないみたいだし


帰って来て揉めないことを祈ります…

前は客間だったから…

私はただいまの意を込めてピアノをなでる


ピアノと言っても電子ピアノです


私にとっては大事なのには変わりませんが

私が渋るもんですから、彼は『仕方ないなぁ』とか言いつつ目だけは周りを見渡すかのようにキョロキョロしている

なんか悪そうな顔してるように見えるんだけど…


何考えてるかまではわかんないので見逃そう


それに実家だからそんなに変なことできないだろうし


…

まあこうなってしまったのだが


もう全部観られました


小さい頃裸で写ってるやつ以外

彼の実家行ったら彼のアルバムも見せてもらわなくちゃ


私は心にそう決めた



…

勉強がんばってる姿も素敵だよ奏唄


教えてあげられたらいいんだけど…


なんて思いながら彼がにらめっこしているノートを覗き組むと

面目ない…………あっ

ガチャ


彼が兄妹たちに頼られのは嬉しいことです


やっぱりちょっと寂しいけど…

化学なんて使わない人は使わないからね…

かわいい奏唄


ｺﾝｺﾝｺﾝｯ


ん？

ヾ(*´∀`*)ﾉきてきてー


かわいい(*´ `)

ｶﾞﾁｬﾝ

(つ´,,>ω<)ω<`,, )むぎゅー

(( *´ `)"ｽﾘｽﾘ

(｡≧v≦ヾ(>᎑<`๑)

かわいい妹ちゃんの役に立つなら手伝いますとも！


でも今日はお話、ゆめちゃんとおしゃべりしますよ

一方その頃


～キヨside～

その後(。-`ω´-)ﾝｰと考え込む顔をする奏唄

なんかどっかラーヒーっぽいな


まああなたも優しい雰囲気だし


その弟がふわふわしててもおかしくないよな

こいつは兎も角…あとはな…

馴染めるかな…俺…


まあ下2人は俺に懐いてるしな


でも…

俺はそう呟いて夕飯を待った