車の窓を開けたガッチマンさんがこちらに呼びかけて来て、後部座席を開けて乗るように促す
清川さんの後ろをついてきた私は
彼が乗り込もうと車のドアの前に立ったところで見送ろと思ったのだが
手首を掴まれて離してくれない清川さん
決して振り払えない強さではなく、寧ろ弱々しく
効果音をつけるなら『きゅ…』くらいなのだが
私何も持ってきてないし…
それにいきなりいわれても…
それに私仕事…
なんとなく
清川さんの口角が上がったような気がした
私がいるだけで落ち着いてくれるなら
私はそう思い
彼に手を引かれるまま乗り込んだ
私のその呼び掛けに透かさず清川さんが
すごい本当にわかるんだ
あれ?よく考えたらガッチマンって名前どこかで…
Σ(゚□゚)あっ!!
きゅ…
なんだろうな
この小動物感…
物凄く頭を撫でたくなる感じ
ヨシヨシ(。・ω・)ノ(///_///)
あれ?なんか一瞬動画のキヨさんっぽかったような?
『もう少し待ってて』というガッチさんの言葉を最後に…清川さんは私に寄りかかってきた
暫くすると、清川さんは寝息を立て始めた
本当にホッとしたのかな?
(*-ω-)ヾ(・ω・*)ナデナデ
清川さんから聞いたのかな?
まあ私の家尋ねてきた時点で接点とか聞いたんだろうなぁ
私は清川さんの頭を撫でながら
目的地に着くのを待った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。