ガラガラッ
「あっきたきた!」
「こっちこっちー」
「え…あっ!あなたちゃん!?」
「うっそー!宮野ちゃんじゃん!フジおまえ捕まえたの?」
「でかした!」
「あーだからピアノある店聞いてきたわけね、納得…」
「あなたちゃん元気そうで安心したよ〜」
「藤原くん…もしかしてその子…」
「藤原くんあの子と別れちゃったの?私はてっきりそのまま…」
「まあいいじゃん今彼女いるんだし、それなら俺も彼女連れてきたのに〜おまえだけマウントとるなよな!」
「あなたちゃんのピアノ楽しみ!弾いてくれるんだよね?」
1軒目で私は飲む訳にはいかない
だって酔った状態でピアノ弾いたことないから
「宮野ちゃん飲まないの?」
「じゃあバー先に行けばよかったな…」
「そうだな…まあここでは腹ごしらえしてるとでも思ってよ、俺らみんな明日休みだしさ」
「おまえはがんばれば作れるだろ?」
楽しい!
料理も美味しいし、これはチョイスしてくれた人に感謝ですな
1軒目の居酒屋で数人がほろ酔い状態で次のバーへと移動した
…
「ここ、ここ」
「あなたちゃん弾いて?私聞きたい( o̴̶̷̤̤̮ωo̴̶̷̤̤̮ )」
「適当にバラード系でも弾いてよ、宮野ちゃんが気持ちいようにさ」
私は店の真ん中にあるグランドピアノに手を伸ばす
綺麗…愛されてるんだなこの子は
🎼.•*¨*•.•*¨*•.¸¸🎶•*¨*•.¸¸♬︎.•*¨*•.¸¸🎶.•*¨*•.¸¸🎶
「フジマジででかした!俺また聞けるなんて思わなかったよ」
「えーそれとこれとは別だろ」
「あなたちゃんすごいよ!炎弾ける?」
「そう!弾ける?」
「やった!(*'∇'*)ワクワク」
🎼.♪♪___♪_
「流石宮野ちゃん、ピアノは俺らの中ではピカイチ」
「今度俺!これ弾いて欲しい!」
「あっ聞いたことないやつ?聞いてみてめっちゃいいから」
私はピアノで聴いて占領するのはしのびないのでカウンター椅子に座って聞くことに
「よっしゃ!頼むわ」
「大丈夫、ピアノでも聞いてみたかったから」
🎼.•*¨*•.•*¨*•.¸¸🎶•*¨*•.¸¸♬︎.•*¨*•.¸¸♬🎶
私はその後5曲くらい弾いて、元から店にいたお客さんにも拍手を貰って、久々にステージで弾いた時のようだった
スピリタス の度数は96%です
どこかの国では消毒液として使われてたりします
「でもベロンベロンの宮野ちゃん見てみたいかも」
「分かるわ〜、でも顔真っ赤にして目とろんとさせてるくらいが丁度いいかも」
「犯罪臭しかしないからやめろ」
「久しぶりにあなたちゃんを補充する〜」
(´。>ω(•ω•。`)ぎゅー♡
「田崎ちゃんもう真っ赤だな…」
「でもいいわあの宮野ちゃんのお姉さん気質…」
「彼氏今いるのかな、フジ知らない?」
…
「(*´ ˘ `*)♡エヘヘあなたちゃん彼女ちゃんと別れた?」
「そっかー…今度はちゃんと彼氏作ってね!」
この間も私は彼女の頭を撫でている
かわいい
「私の彼氏も見したげるぅ〜」
「チョースパダリなかれぴ〜」
「まあレズには見えないな、うん」
「えーなんでなんで私まだ飲めるもぉん」
「む〜」
次もう1件行って…カラオケ行って…
その後4件目に行く人とそのまま帰る人に別れた
私はそのまま帰ることに
キヨさんは確かレトルトさん…?の家でオールするらしいので今日は来ないかな?
「あなたちゃんばいばーいヾ(*´∀`*)ノ」
「うんご飯行こうね〜…あぁ」
「(∀`*ゞ)エヘヘこのままあなたちゃん家お泊まりしよっかな〜」
「田崎ちゃんほらタクシー来たよ、宮野ちゃん一緒乗る?」
「はーい⸜(๑⃙⃘'ᗜ'๑⃙⃘)⸝」
私は友人にべったりくっつかれたままタクシーで家まで行った
「あなたちゃん本当にお別れだね( ; _ ; )」
「(*´・∀・)*´-∀-)ウン」
「(*・〜・*)ん〜」
何とか離して貰えてやっと帰れた
ご飯も楽しみです
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。