第57話
酔ったキミなら
ガチャ
あなたはフラフラしながら服を持って洗面所の方へ
ゴンッ
今ゴンッって音したんだが…
ちょっとして、あなたが頭を擦りながら戻って来た
いい大人が『ごっつんこ』って言ってかわいいはおかしいんだけど…
酔ってるからこそ許される言動というか…
いやこれは…
俺が惚れてるから…だろうな…
今なら…
俺がそう聞けば満面の笑みで言う
今更だけど怖ッ
その執念(?)今度はいい方向に向けばいいな
あなたが覚えてる2人…ってことか?
聞きに行ったことあるのか?
2人で暮らしてた時の話かな?
ママってマジで呼んでんの?
まあそこは笑うとこじゃねぇよな…
人それぞれだし…
あっ泣いてる!?
嘘だろおい!
俺が語りかけるように声をかけ頭を撫でるが…あなたの目からポロポロ零れ落ちる雫は止まらない
俺が抱きしめようと彼女の涙は止まらず
俺の耳元に騒音が響いた
ちゃんと…
会わせてやるからな
俺にはここで…嫌な考えが浮かんでいた
もしかして…
あなたの今の母親って…
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