〈なーくんサイド〉
さっき案内板で見た地図を思い出す。
だんだん辺りが暗くなっていき、潮も満ちていく。
気付けばそう声に出していた…
〈悠里サイド〉
え?これ私どうしたんだろ?
何か私やられたのかな…、
岩に紐で繋がれていて、口と目がテープで貼られている。
このまま時が過ぎ、誰も助けてくれなかったら…
なんとかして外そうとしてみるけど、がっちり押さえられていて、外すことができない。
目が見えないので、ここがどこなのかも分からない!
そんなこと言っているうちに…
どうしよ…
私これで終わりなのかな…。
途端に目が明るみにくれる。
その中にたっていたのは…。
やっぱり、君だったんだね?
〈雑談コーナー〉
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!