第2話

襲撃
162
2020/05/02 13:32
先生
これで授業を終わる
アイ
アイ
終わった〜
アイ
アイ
遅刻して怒られて、あの先生ずっと私達に問題ぶつけてきて
アイ
アイ
腹立つ〜
アイ
アイ
あ〜
ソウ
ソウ
まぁまぁ落ち着いて
アイ
アイ
あ、プリント理科室に忘れてきた!
ソウ
ソウ
僕も一緒に行くよ
アイ
アイ
ありがと〜
ソウ
ソウ
ほんとに抜けてるな〜
アイ
アイ
うるさぁーい
アイ
アイ
えーっと
アイ
アイ
あった!
ソウ
ソウ
早く戻らないと
アイ
アイ
だね〜
パリンッ!
女子
きゃぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁあ!
アイ
アイ
?!?!
女子
吸血鬼!
ソウ
ソウ
アイ!逃げよ!
アイ
アイ
う、うん!
スッ
キリヤ
キリヤ
久しぶりアイ
キリヤ
キリヤ
迎えに来た
アイ
アイ
私は、行かないっ。
ザシュッ
キリヤ
キリヤ
キリヤ
キリヤ
イッタ......
ソウ
ソウ
アイは渡さないっ
キリヤ
キリヤ
そのナイフ純銀か...
キリヤ
キリヤ
さすがに傷の回復が遅い
ソウ
ソウ
アイ!今のうちに逃げて!
アイ
アイ
でもソウは?!
ソウ
ソウ
僕は大丈夫だから!
アイ
アイ
ソウも一緒に行く!
ソウ
ソウ
アイ!ダメ!こっちに来ちゃ!
キリヤ
キリヤ
つーかまーえた
アイ
アイ
っ!!!
ソウ
ソウ
(速いっ!)
キリヤ
キリヤ
お初めに血を貰うよ?
アイ
アイ
嫌だ.........っ!
カプッ
アイ
アイ
ッ...
アイ
アイ
ソ......ウ
ソウ
ソウ
アイから離れろっ!
キリヤ
キリヤ
うるさいな〜
キリヤ
キリヤ
食事中だよ?
アイ
アイ
はぁ、はぁ、はぁ
アイ
アイ
ごめんね。ソウ...
ソウ
ソウ
アイ?!
アイ
アイ
..................
キリヤ
キリヤ
意識無くなっちゃった
キリヤ
キリヤ
この子の目赤いよね。人間界では珍しい赤
ソウ
ソウ
......何が言いたい。
キリヤ
キリヤ
もしかしてこの子の匂い。この目
ソウ
ソウ
それ以上言うなっ!
ソウ
ソウ
僕はアイには気づいて欲しくないっ!
キリヤ
キリヤ
その発言。君、
ソウ
ソウ
そうだよ。アイはダンピールだよ。
キリヤ
キリヤ
その中でも稀に産まれてくる、薔薇の巫女
キリヤ
キリヤ
ふーんこの子は巫女か〜
薔薇の巫女とは1000年に1度産まれてくるか分からない特殊な力を持った人。
産まれてくる条件として吸血鬼と日本人の間に産まれてきた子にしかその力は与えられない。
薔薇の巫女は独特な匂いと血で吸血鬼を誘き寄せてしまう
キリヤ
キリヤ
通りでいい匂いがする訳だ。
キリヤ
キリヤ
この子のお父さんは誰?
ソウ
ソウ
死んだよ。
ソウ
ソウ
あんたら吸血鬼に殺されたよ!アイの両親はアイを守る為に死んだんだ!
ソウ
ソウ
アイから全部奪ったのはお前ら吸血鬼だっ!
キリヤ
キリヤ
俺は殺していない。そんなひとくくりにしないでよ
キリヤ
キリヤ
俺はちゃんと見極めて血を飲んでる。まずい血なんて飲みたくないから。
キリヤ
キリヤ
でも薔薇の巫女となると王邸が欲しがってるんじゃ?
ソウ
ソウ
王邸なんかに渡すかよ。なんで薔薇の巫女を欲しがってるのかも分からない奴らなのに。
キリヤ
キリヤ
お前は少し違うな。他の奴と
ソウ
ソウ
何が言いたい
キリヤ
キリヤ
アイを守るの手伝って上げるよ
キリヤ
キリヤ
その代わりにアイの血を頂く
ソウ
ソウ
そんなのアイの負担にしかならないだろ!
キリヤ
キリヤ
良いだろ別にアイに全部話してやれよ
キリヤ
キリヤ
お前ら友達なんだろ?
キリヤ
キリヤ
アイも薄々気づいてるんじゃない?
キリヤ
キリヤ
お前が何か隠してること
ソウ
ソウ
.....................
ソウ
ソウ
アイの血を飲むのは程々にして。
ソウ
ソウ
アイは元々貧血気味なんだ。
キリヤ
キリヤ
だから少し吸うだけでこんなんなんだ
ソウ
ソウ
............
ソウ
ソウ
それはアイを守るって条件でね
ソウ
ソウ
アイは僕が家族みたいなもんなんだ。
ソウ
ソウ
アイを引き離さないで
キリヤ
キリヤ
そしたら俺の屋敷に来い
ソウ
ソウ
は...?
ソウ
ソウ
僕の家はヴァンパイアハンターなんだ
ソウ
ソウ
吸血鬼と関わってることがまず問題なんだ
キリヤ
キリヤ
じゃぁアイを守ることもいい事だとは思ってないよね?
ソウ
ソウ
そうだよ。
ソウ
ソウ
今でもアイを王邸へ上げようとする。
キリヤ
キリヤ
尚更俺の屋敷に来た方が良いだろ。
キリヤ
キリヤ
お前も一緒に住めばいい。
ソウ
ソウ
わかった。
キリヤ
キリヤ
それじゃぁ行こうか

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