第7話

#6
795
2021/07/09 21:17
阿部side
ダメだ、もう帰りたい
イメチェンをして初めての登校日なのだが、それはまあ視線を感じまくるわけで
いろんな人がこそこそ喋ってこっちを見るけどそれが怖い、マジで怖い
なんで今日は朝早いのに人多いんだろ
僕は急いで屋上に向かった
「佐久間!やっぱり無理!」
屋上には案の定佐久間がいて、僕の姿を見ると目を真ん丸にして固まっている
「佐久間?」
佐「阿部ちゃん?阿部ちゃんだよね?」
「そうだけど」
佐「凄い似合ってるよ、こっちの方が断然いい!」
その後は佐久間は目を輝かせながら良いところを褒め、興奮は冷めやらない様子だった
「歩いていたら凄い視線感じてさ、やっぱりイメチェンしない方がよかったのかな」
佐「そんなことないって!きっと皆は阿部ちゃんの姿がかっこよすぎてビックリしたんだよ!」
佐久間は勢いよくそう言ったあと、少し落ち着いて僕に言い聞かせた
佐「いい?教室に入って話し掛けられたらその人と話すんだよ、ぎこちなくてもいいからまずは話すこと目標にしよ?」

プリ小説オーディオドラマ