部屋に戻ると、大半はゴロ寝していて
2人の奥さんは、起きていた
寝ちゃったんだねーなんて言いながら
私と2人の奥さんは、子供達が寝ている部屋に移動した
少しして、樹が、戻ってきたような音がした
酔いも冷めて、さらに慣れない場所…
なかなか寝付けなくて、みんなが寝てる場所に行き、お酒を1本取り出して開けた
プシュ…
音が響き、樹が起き上がった
2人掛のソファーに座る
静かに手を繋いだ…
目の前には、酔いつぶれた旦那達…
樹の手が頬に伸びてきて
キスをした
はにかみ合いながら、何度も静かにキスをした
ガサガサ…
誰かが寝返りをうち、起き上がった
「何してんの?」
「そうなの?俺、いつ寝てた?」
「マジ?水飲んで寝よ…」
「漏らさねーよ。あなたも早く寝ろよ?」
静かに飲み干した
一緒に外に出て空を見上げた…
外にある足を伸ばせる椅子に座ると、ちょうど良い角度で見れた
星のことなんて全然わからないけど
あの星が綺麗だねーなんて話をしていたら
いつの間にか、樹の肩に頭を乗せて
寝てしまってた
鳥のさえずりで、目を覚ました
まだ薄暗いから、朝方かな?
樹は、まだ眠っていた
ふと、後ろに気配を感じて見ると
旦那の友達が1人立っていた
「樹と何してたの?」
「ふーん…手繋いで?」
「〇〇(旦那)には、黙っとくね?」
「言い訳するところが、怪しいよ?」
鼻で笑いながら、戻って行った
すると、樹が起きた
そう言って、樹は、キスをしてきた
2人で部屋に戻ると、まだ大半は、眠っていた
時計を見ると、4時半…
そっと、お互いそれぞれの場所に行った
6時半…
ちらほらと、起き始めた…
子供達は、朝から元気いっぱい
まだ眠い目を擦りながら、
朝ごはんの準備をしようと部屋を出ると
旦那が既に、準備をしてくれていた
挨拶を交わし、いつも通りを装う
朝ごはんの手伝いをしようとしたけど
他の旦那さんが、支度してきなーって
言ってくれた。
顔を洗っていると、樹が来た
そう確認すると、触れるか触れないかのキスを交わした
こんなことして良いとは、思っていない
でも、私だって女なんだ
女性として、まだまだ見られたい
そんな欲求の方が、大きかったんだ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。