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2021/09/06

第10話

9




2人の間に流れた沈黙…





それを破ったのは、樹だった






楽しかったね?
あなた
うん!!いっぱい癒されたし
ね…
あー…飲み物買ってくるから
待ってて?
あなた
うん



樹が車から降りて、

自販機に向かう後ろ姿を見つめた





ただいま
こっちで良かったよね?
あなた
うん。ありがとう
よしっ!!帰ろっか?
あなた
そうだね





待ち合わせた駅に向かった







言葉は、少なめ







そのまま駅前に着いて


レンタカーを返却した






あなた
お疲れ様です
運転大変だったよね?
え?あー
全然平気
俺、運転好きだし
あなた
絶対そうだよね?
めちゃくちゃ樹の運転、安心したもん
ほんと?良かったー
あなた
樹の運転なら、ずっと乗っていられそう
めっちゃ嬉しいわー
あなた
ねぇー…樹…
あのね…
ん?



抱かれたい




言えずに、樹に抱きついた






行こっか?
あなた
え?



樹は、私の手を掴み


歩き出した







まだ…離さないでいいよね?



樹は、真っ直ぐ前を見たまま言った





あなた
うん…





この時の私に、迷いなんて無かった








近くのホテルに入った





部屋に入ると、お互い止まらなかった







樹といる時は





ママでもなく






妻でもない








私になれる









ママだから







妻だから






なんて考え






要らなかった







ただ





樹だけを見て







樹を100%受け止める









今は







私だけの樹でいて欲しいし








樹だけの私になりたかった
















事を終えて




時計を見ると





新幹線の時間が迫っていた





時間って、やだね?
あなた
ね…
止まればいいのにね…
好きだよ?あなた…




好きと言われて


もうここまで出かかっている


好き






でも、言えなかった…





言葉で言えない



好き




を、樹へのキスで応えた







樹から唇を離すと




樹からキスしてくれる






このまま




家に帰らないでおこうかな







そんな考えが




頭を過ぎった






あなた…
ごめんね?
あなた
なんで謝るの?
ううん。
気にしないで…



何の ごめん だろう…




そう思ったけど




なぜか




これ以上聞けない気がした







また明日から頑張れそうだわ
あなた
私も…





手を繋いでホテルを出て




駅に向かった









駅までの道






言葉は、交わさなかった









駅に着いて






柱の影に隠れて





ハグとキスをした








あなた…
またね?
あなた
うん…
ありがとうね、樹
めちゃくちゃ楽しかったよ?
また行こっか?
あなた
うん!!
楽しみにしてるね?
じゃあね?
あなた
気を付けてね?





手を振りながらホームに向かって行く






その背中を見つめてた







樹が見えなくなったら歩き出す






現実の世界に帰らないと…








私もホームに向かい電車に乗る






スマホを開くと旦那から

連絡がいくつか来ていた







何時に帰る?




まだ帰らない?






〇〇が、熱出した








え?熱!?




それなのに、何やってんだろね…






ごめん。
今から帰ります。
帰りに、飲み物とか買って帰る。




そう返して、駅から家まで急いだ











私は…






母親も






妻も






失格だ