何も話さず俺はあなたの横に座ったまま
静かに時間を過ごす
するとあなたの方から話かけてきた
横に座る俺を気にしてくれてるのか
何度か横目でチラチラ見てくるあなたを
可愛い…と少し思ってしまった
照の一言でみんなが帰ろうとする
するとあなたに女Aが駆け寄ってくる
女A
「ごめん!!
ひーくんが家来てくれるって言うから
今日は、ホテルかどっかに泊まって欲しい!」
ふーん。
こいつって友達にはそんな笑顔見せれるんだ
ずっとそうやって笑ってたらいいのに
笑顔は一瞬で消えてまた無愛想な顔をする
静かにそうつぶやいたあなたはまた携帯を開いた
多分ホテルでも探してるんだろうな。
俺はそんなあなたをほっておけなくなって
気付いたらそんな言葉を発してた
さっきまでものすごくムカついてたこの女を
家にあげようとしてるなんて…
でもこいつは表情を一切変えず俺の目を見て答える
可愛い なんて前言撤回。
こいつやっぱり無理だわ
ムカつくわ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。