第38話

No.37 kiss
2,358
2021/03/03 13:46





楽しい時間はあっという間に過ぎる





岩本照
そろそろ帰るか!
佐久間大介
明日も早起きだし…
阿部亮平
佐久間、寝坊すんなよ!笑
佐久間大介
アラームめっちゃ鳴らす!!笑
深澤辰哉
ほんっと、お前の遅刻だけが心配。
宮舘涼太
じゃあ、お邪魔しました。
また ニコッ
岩 深 佐 阿 舘
バイバーイ!!
渡辺翔太
じゃあなー!
あなた
帰り気をつけてください!





みんなを見送って家に入る







玄関を上がるとスタスタと歩きあなたはすぐにリビングに行く






俺はすぐに追いかけてテーブルの前で





片付けようとする彼女を捕まえて後ろから抱きしめる







ギューッ








あなた
んっ?
どうしたの?




あなたはそう聞きながらも手を止めずに





ゆっくりと片付けを始める





渡辺翔太
俺のあなたなのに…
あなた
なにそれ。
渡辺翔太
俺の彼女なのにさ、
みんなあなたにデレデレして
涼太なんかキッチンであなたと
話しながら笑ってたし
なんか…
あなた
それは、ヤキモチ…?



片付けてた手を止めた




あなた
だから、さっきも
食べさせてほしい
あーんしてほしい
なんて言ったの?
渡辺翔太
そうだけど…



俺は少し拗ねたような声を出しながら





あなたのうなじに顔をうずめた





サラサラで綺麗な長い黒髪が頬にあたってくすぐったい







あなたは俺の腕を離してゆっくりと振り返る






下を向きながらゆっくりと髪を耳にかけて





俺の手をそっと握った






あなた
私が好きなのは…
翔太だよ…///// ニコッ
渡辺翔太
(ドキッ)



驚いた顔をしてるとゆっくりと彼女の顔が近付いてきて




俺の両腕を少し掴んで背伸びをした彼女が





唇にそっとキスを落とした





一瞬の出来事に俺は固まってしまって動けない







あなたはすぐに俺を離して恥ずかしそうにして





片付けを始めた。







えっ…





好き






って言われた






キスされた









何も言ってないのにキスしてくれて






好きって言ってくれて





何度も今あったことがループする







渡辺翔太
え…
パニック、パニック





あなたはチラッと俺を見ると少し笑って






キッチンにお皿を下げにいった








あなた
お風呂沸いてるよ?




キッチンからあなたの声が聞こえて





渡辺翔太
あっ、えっ!
うわっ!いく!!





意味わからない返事をして俺は風呂に向かった







俺だけじゃなくてちゃんとあなたも俺のこと





好きだってわかってほんとに嬉しくなった…///






























初めて言われた "好き"


背伸びした時に掴まれた腕の感触


そっと触れた唇


髪の毛を耳にかける仕草


年下のくせに大人っぽいところ





全部が愛しい…






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