目黒蓮side
ベッドでYouTubeを見てるとあなたが来て
少し壁に寄ってスペースを空ける
ベッドに入ると俺が手に握ってた携帯を
とってベッドのふちに置いた
真剣な目で俺を見つめてきて…
いつもと違う雰囲気のあなたで
驚きを隠せなかった
"なに? どうしたの…"
そう思いながら彼女の顔を覗き込むと
俺の両頬にあなたの手が触れて
どんどん顔が…
近づいてくる…
チュッ
俺の唇に柔らかいものが触れた
えっ…
いま
キス
された…?
唇が離れるとあなたの顔が目の前にあって
そう言ってゆっくりと俺の目の前に左手を見せてきた
そこには
いつも小指に光ってた
ゴールドのリングが消えていた
いま
起こってることが
わからなくて
ついていけない…
戸惑ってる俺を見てあなたが話し出す
夢
なんじゃないか。
そう思うぐらい嬉しくて嬉しくて嬉しくて…
泣きそうになった
俺は涙をこらえて思いきりあなたを抱き締めた
ギューッ…
少し腕の力を緩めて見つめ合う
二人同じタイミングで笑顔になった
照れくさいのと嬉しいのとで
笑いが止まらない…笑
俺
いま
ほんとに
幸せだ…
そう聞くと、少し恥ずかしそうに下を向き
あなたは頷いた
あなたが何か言い終える前に
俺は唇を塞いだ。
何度も何度もあなたの唇に
自分の唇を重ねた…
今までの不安を全て晴らすかのように
あなたへの気持ちをぶつけるかのように
何度も何度も…
ゆっくりと離れると
俺の目の前で息を乱すあなたがいる。
肩を上下に揺らしながら必死に息をする。
笑いながら頭を ポンポン と撫でるけど
あなたは俺を少し睨んでた…笑
そのあとは2人で寝転がって
俺は嬉しさのあまり興奮してすぐ寝れなくて
俺の腕枕で気持ちよさそうに
眠るあなたをしばらく見つめてた…
僕 の 横 で 眠 る キ ミ の 寝 顔 が
泣 き た い ほ ど 愛 し す ぎ て
キ ミ と 出 会 え た
そ れ が 僕 の 人 生 の 中 で
一 番 の キ ミ か ら の き っ と
プ レ ゼ ン ト な ん だ ろ う…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!