目黒蓮side
しょっぴーとあなたが会ってしまったら…
俺はきっと振られる
あなたに別れを告げられる
もう二度と抱き締められなくなる
もう二度と笑顔を見れなくなる
そう思うと胸が苦しくなって
気付けば走って家に帰ってた
ガチャッ
ドタドタドタドタ
家に入り、靴を脱ぐと早足で
あなたのいるリビングへと急いだ
目の前にあなたが現れた瞬間
俺は思い切り抱き締めた…
走って帰ってきたせいで息がしづらくて
ゆっくりと息を整えながらあなたを離さずに
強く抱きしめたままでいる。
そう言うと
あなたは俺の背中に手を回してきて
ポンポン と2回背中を叩いたあと
右手で背中をさすってくれながら
左手は俺の腰に回してくれた
何度目だろ…
こうやってしてもらうの。
落ち着く…
ほんとに…。
耳元であなたがふわっと笑った気がして
抱きしめてる腕をゆるめた
優しい声でそう言って俺の顔を覗き込んでくる
笑いながら俺の胸を パシッ と叩いて
キッチンへと歩いて行った
言えないよ。
聞けないよ。
しょっぴーのとこに行かないよね
ずっと俺といるよね
俺の彼女だよね…?
なんて。
キッチンでご飯の用意をして
テーブルに並べてくれる
あなたの小指には
まだ
ピンキーリングがはめられている
"それ、はずして。"
なんて言うのはわがままだよね…
しょっぴーのこと好きなままでもいい
って言って告白したの俺だし。
こんなに辛いと思わなかった
俺だけを見てくれないことが…
キッチンとリビング行き来するあなたを
ずっと見つめてた…
ほんとは今すぐにでも
その手を掴んで
引き寄せて
キスしたい。
翔太くんのことなんか
思い出させないくらい
俺でいっぱいにしたい…
↓デイリーランキング(恋愛) 29位↓
↓デイリーランキング(すべて) 76位↓
ついに100位以内に入れた🤣
めっちゃ嬉しいです!
みなさんいつもありがとうございます⭐️
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。