第63話

No.62 スランプ
2,248
2021/03/11 09:29


なにかあったわけじゃない




なにかされたわけじゃない




ただ無性にあいつがウザく感じた




倦怠期っていうのがこれ?




そんなことを思いながら風呂を出た





リビングに戻るとあいつはベッドに居て




もう寝てるようだった




テーブルを見るといつものように俺のご飯が




置いてあった





渡辺翔太
(ボソッ)うざっ…




小さくそう言い俺はソファで寝た








あなた
しょ…
しょ…う…
翔太、翔太!!!
渡辺翔太
んっ…


朝になっていたみたいであなたの声で目を覚ます


あなた
なんでベッドで寝ないの?
こんなとこで寝たら風邪ひくよ!


そう言いバタバタと仕事の準備をしながら


俺に向かって話してくる



渡辺翔太
うるさい!!!
どこで寝ようと何しようと
俺の勝手だろっ!!



寝起き早々、気付けば俺はでかい声で怒鳴ってた




彼女はびっくりした目で俺を見て動かないでいる




あなた
えっ……
どうした…の…?



なにも答えずベッドに行き布団に潜った




そのあと玄関の扉の音がしてあなたが



仕事に行ったのがわかった















昼過ぎになり俺も仕事に向かう




舞台の練習をするけど







うまくいかない





思ってるように体も動かないし声も出ない







宮舘涼太
翔太…?
岩本照
もう一回やろうか!
目黒蓮
翔太くん、大丈夫…?
渡辺翔太
うっさい!!
深澤辰哉
おい、翔太
そんな言い方はないだろ!
阿部亮平
みんなお前のこと心配してんだよ?
渡辺翔太
余計なお世話だから!!!





やらなきゃ、出さなきゃ、ちゃんとしないと





そう思えば思うほど出来なくて




底無し沼に落ちた気分で





メンバーにも当たってしまった





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