目黒蓮side
いつの間にか眠ってしまっていて
大好きな人の声が聞こえて目が覚める
ベッドから出て洗面所へ行き顔を洗う
リビングに行くとテーブルに朝ごはんが
並んでた
そう言ってコーヒーを出してくれる
コーヒーを飲みながらホッとしていると
あなたが、俺の前に座り真剣な顔をして
話してきた
翔太くんとあなたのことどうしようかな
って考えてたけど本人から会う気はないって
言われるとどうにも出来なくなる…
急に翔太くんの名前を呼ばなくなって
"あの人"
"あっち"
わざとかもしれないけどそう呼びながら
俺に笑顔を向けるあなたが居て
その笑顔は無理矢理つくってるように見えて
無理してるんじゃないかな…?
そうさせてるのは俺なんじゃないか…
そう思えてきた。
心に引っかかることは沢山あって
納得いかないけど
あなたのことを考えて
彼女の言う通りにしようと思った
笑顔で見送られて家を出る
ガチャッ
扉が閉まり歩き出す
あなたのことを考えながら仕事に向かう
ほんとうに
君を守れるか
空を見て考えた
君のために
今何が出来るか
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。