気付くと外は明るくなってて
朝日がリビングに差し込む
冷静だと思ってたけどただ何も出来なかっただけで
寝れるわけもなくてソファに座って
ボーッとしていたら
朝が来ていた
誰も起こしてくれない
朝ごはんのいい匂いがすることもない
毎朝のルーティンセットの用意もない
バタバタ走る足音もしない
本当にいないんだな…
実感してしまう。
久しぶりに、いちから自分の用意をする
いつもはあなたがしてくれてて…
自分でちゃんとやってるつもりでも
ほとんどあなたに甘えてたことに気づいて
手を止めると急に視界が歪んでいく…
自分の手に滴が落ちて涙だとわかる
天井を見上げ涙を拭って俺はゆっくりと用意をして
仕事に向かった
デビュー1ヶ月前
2020年 12月 22日
あなたは俺に別れを告げて
姿を消した
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。