あなたside
さすがにひとつ屋根の下で男女2人きりは
まずいと思って出て行こうとしたら腕を掴まれた
真剣な顔で見つめられてそんなこと言われたら…
私は断れずうなずいてしまった…
急に満面の笑みを見せた目黒さんが
可愛くてでもやっぱりかっこよくて…
なんとも言えない気持ちになる。
そのあとはお風呂を貸してもらったり
いろいろお家の使い方を聞いた
そう言って布団を持ちソファに座る。
そう言うと急に ニヤッ と笑う
腕をグイッと引っ張られて
ベッドへ連れて行かれる
腕を離されてベッドに勢いよく腰掛けるようになる
フラッシュバックする…
翔太…
翔太の時もそうだった…な…
同じようなことがあった…
わたしはベットに座り下を向きながら
翔太との出会いを思い出して少し頬が緩んだ
不思議とこの時は悲しくなかった…
目黒さんが布団をかぶる
笑いながらスペースを空けて
かけ布団を広げてくれる
目の前にいるのは目黒さんなのに…
翔太の笑顔が目の前にあるように見える。
わたしはゆっくりと布団に入り
体を倒して目黒さんの横に寝転がった
背を向けるようにして体を横にする
そう言うと後ろから抱きしめられた…
首元で喋るから少しくすぐったくて…
なんだかんだ言いながら目黒さんのこと
嫌じゃない自分が居てむしろ受け入れてる
この人なら…
もしかしたら…
翔太のこと忘れられる…?
そう思いかけた時に我にかえる
だめ。
翔太の代わりなんて。
ましてや目黒さんは絶対…
まぶたをぎゅっと閉じた時だった
目黒さんが低い声でつぶやいた…
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いつもありがとうございます!!
♡×35 で今日中にまた次更新します⭐️🎉
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!