あれから左馬刻はものすごい速さで傷を治して秒で退院した。
そんで今に至る。
「寒っ!ちょい詰めて〜」
左「ん」
今は2人でコタツに入ってぬくぬくしてます。
まさにほのぼの状態。
「左馬刻、みかんいる?」
左「おう」
私は向かいに居る左馬刻にみかんを渡した。
そしたら不思議そうな顔をした。
「え?どうしたの?」
左「剥いでくんねぇの?」
「…あ、はい。」
私は察したよね。
この人、ミカンの皮剥いだ事ないね。
多分今まで舎弟の子達に剥いで貰っていたんだろう。
「はい、どーぞ」
左「…」
左馬刻は無言で口を開けてきた。
多分これは甘えてる。
いや、確実に甘えてる。
しかし、可愛さにやられてしまい甘やかしてしまう。
私の悪い所だ。
左「…うまっ」
「碧棺さん、貴方何歳ですか?」
左「あ?25。それとその呼び方やめろ」
左馬刻はそう言って私の膝を枕にして寝だした。
私はその左馬刻の頭を撫でる。
「左馬刻、今日どうしたの?」
左「何がだよ」
「甘々じゃん」
左「そんな事…ねぇ、」
「そんな事あるでしょ笑」
左馬刻は不意に起き上がってキスをした。
「っ…///」
左「まだ慣れねえのかよww」
「しょうがないでしょ!」
こんなにほのぼのしたのは久しぶりかもしれない。
左「あ、お前誕生日と次の日予定空けとけよ」
「うっす!楽しみにして待ってます!」
左「おう、期待しとけ」
「うん!」
楽しみだな♪
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!