第110話

98話 6本の薔薇
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2021/08/29 18:04

私達の恋は途切れる事なく1年後…


今年は12月24日の夜に出発だった。

左「準備できたか?」
「できた!」
左「じゃあ行くぞ。」

車に向かってディ〇ニーランドに向かう。
と思ってたけど、左馬刻が車を走らせたのは逆方向。

「左馬刻、ディ〇ニー逆方向だよ?」
左「知ってるわ」
「?」

まあ、取り敢えず着いてってみる。

そしたら、そこは…

「わぁ…!懐かしいね〜」
左「そうだな…」

そこは私達の思い出の場所、横浜の港。
ここで私達の全てが始まった。

「…私最初振られたんだからね、」
私はそう不満そうに言う。

そしたら左馬刻が
左「あんときはしょうがなかった」
と笑いながら言う。

「綺麗だね…」
左「あぁ。」
「また来年も来たいな、」
左「当たりめぇだろ。」

左馬刻は私の頭を撫でて車に何かを取りに行ったようだ。

左「…あなた」
「!」

左馬刻が持っていたのは綺麗に包まれた6本の薔薇と黒い小さな箱だった。

こんなの私みたいな馬鹿でも気づくよ…

「…まだ泣かないっ」
私はまだ泣かないぞ。
そう思って必死に我慢する。

左「ははっあなた…」
「…はい。」

左馬刻の綺麗な眼差しが私の心を射抜く。
胸が締め付けられて潰れそう。

左「…あなた、1年前約束したの覚えてるか?」
「うん。しっかり覚えてるよ」
左「そうか…」

その時の左馬刻の顔はなんとも言えない優しい柔らかい表情をしてた。
そして、言葉をこう続けた。

左「俺は一生、何があってもあなたを守る。守り続ける。だから、俺と結婚してください。」

左馬刻はド直球で伝えてくる。
左馬刻の愛が真っ直ぐ伝わってくる。
そんなとこが大好きだ。

勿論私の返事は
「よろしくお願いしますっ!!泣」
左「ふはっ泣くの早ぇわ‪w」

左馬刻は号泣している私の指に指輪をはめた。
その時の左馬刻の表情は涙でぼやけていたけど、確かに幸せそうな嬉しそうな表情をしていた。

なんか、幼い子供が欲しかったおもちゃをやっと手に入れた時みたいな!
無邪気で、嘘がひとつも無くて、只々幸せなの。
でもその中でも一生大切にするという思いが込められてる気がする。

その指輪は、左馬刻が付き合う時にくれた指輪と同じパパラチアサファイアという宝石が使われていた。

「もう…どんだけ泣かせるの泣」
左「まだあるぞ」

私は左馬刻から6本の薔薇を貰った。
6本の薔薇には1本だけ黒色の薔薇が入っていた。
…私知ってるんだからね、、

「ずるいよ、」
左「あなた、これからもこんな俺だが傍に居てくれるか?」
「当たり前だよ!左馬刻私が居なかったら暴れちゃうもん笑」

私達は潰れそうなぐらい、固く、優しく、もう何にも引き離されないぐらい強く抱き合った。

左馬刻とは色々あった。

沢山笑いあったし、何回も抱きしめあった。
数え切れないぐらい大きな愛を確かめあった。
2人共幸せだ。

でも、良い事ばかりじゃなくて
1回離れてった事。
喧嘩もしたし、すれ違いもあった。

でも、貴方となら、貴方となら大きい壁でも強い敵でも壊せる、倒せるんだよ。

それぐらい貴方は私の中で大きな存在なの。

「左馬刻…大好きだよ。」
左「俺は愛してる。」

このキスも大好きなのだ。

これからもよろしくね。
大好きな人…


























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6本の薔薇・・・「貴方に夢中」「お互いに愛し、分かち合いましょう」

黒色の薔薇・・・「決して滅びる事の無い愛」「永遠の愛」

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