第2話

ピンクの絆創膏
112
2021/08/10 12:33
平日〜昼休み〜
you
you
コツコツ…(廊下を歩く音)
あなたはクルーウェル先生に頼まれ
図書室の資料を集めて化学室へ向かおうとしている
あなたは元々理系でクルーウェル先生が作るための薬品の資料を集めていたのだ
外のセミの泣く声が聞こえる
you
you
あつーい、、、
you
you
(にしても誰もいないなぁ、)
いつもなら廊下もたくさんの生徒で賑わっているがさすがにこの暑さでは廊下にはいられないだろう
とにかく暑すぎる
you
you
でも、
もう少しでクルーウェル先生の部屋だ!
廊下を右に曲がり2番目のドアの前に立ちコンコンとドアを叩く
you
you
すいません失礼します
ガチャっとドアを開けるとふわっとした冷気が体を包み込んだ
you
you
っほ、
you
you
涼しー、
デイヴィス・クルーウェル
すまないなあなた
デイヴィス・クルーウェル
暑かっただろう?
you
you
あ、クルーウェル先生!
ほんとですよー、今日は猛暑日ですー、
パタパタと手で仰ぐ真似をする
デイヴィス・クルーウェル
GOOD BOY!
デイヴィス・クルーウェル
コーヒーを出してやろう
you
you
え?!ちょ、
デイヴィス・クルーウェル
ははは!そうだったな、お前はお子ちゃまだったな!
you
you
お、お子ちゃまって…!
デイヴィス・クルーウェル
冗談だよ
デイヴィス・クルーウェル
ミルクティーを出してやろう
そこに大人しく座っていろ
you
you
ありがとうございます…
あなたはクルーウェル先生に少しムスッとして見せた
にしてもなぜクルーウェル先生の部屋にはクーラーがあり教室には無いのか!
大きな学校なのに!
you
you
はー、ここで授業受けたァい、
ペターっとソファで横になる
グリムもエースたちとリドル寮長に勉強を叩き込まれている
いつもは補習になるあなただが、今回“初めて”赤点を回避した
図書室で赤点の答案用紙とにらめっこしているとフラフラしていたフロイド先輩に遭遇→「うわ、なにこれ馬鹿なの?」と罵倒→勉強を叩き込まれる
とゆう流れで今回の赤点を回避出来たのだ
you
you
(分かりやすくてありがたかったけど迷惑かけちゃったかな、)
デイヴィス・クルーウェル
待たせたなミルクティーだ
デイヴィス・クルーウェル
お、どうした?伸びて
you
you
いや、ここで授業受けたいなぁと
先生はカタンッとティーセットの乗ったお盆をテーブルに乗せる
デイヴィス・クルーウェル
どうしてだ?
you
you
だってここの部屋だけクーラーなんておかしいですよー
「ははは」と笑いながらティーカップにミルクティーを注ぎ、角砂糖を2つポトンっとカップの中に落とした
デイヴィス・クルーウェル
ほら、飲め
you
you
ありがとうございまーす
ティーカップの中のミルクティーをくるくるとティースプーンでかき混ぜた
カップを持ち上げるとフワッとした紅茶とミルクの匂いが鼻先に着いた
you
you
コクッ
you
you
…っはー、
you
you
染み渡る〜
デイヴィス・クルーウェル
ところであなた、
you
you
?なんですか
デイヴィス・クルーウェル
前回のテスト…
お前カンニングしたのか?
そんなやつではないと思っているんだが、
you
you
ゲホッ?!うぇ?!
デイヴィス・クルーウェル
動揺しすぎだ
you
you
いや動揺してません!
you
you
今回はフロイド先輩に教えていただいたんですぅ!
デイヴィス・クルーウェル
…そうか、
you
you
なんですかその反応?!
疑ってるんですか?!
デイヴィス・クルーウェル
……いや、あいつが人に勉強を教えるなんて珍しいと思ってな、
you
you
珍しいんですか?
でも、教え慣れてる感じしましたよ?
分かりやすかったし、
デイヴィス・クルーウェル
……まぁ、いい
ミルクティー飲み終わったなら片付けるぞ
you
you
あ!待ってください!
一気にごくごくっとミルクティーを飲み干した
you
you
っぷは、ご馳走様でした
you
you
あれ?!もうこんな時間?!
you
you
休み時間がァ?!
デイヴィス・クルーウェル
騒がしいな、お前次は移動教室じゃないのか?
you
you
あ!!!ほんとだ!!!
し、失礼しましたァ!!
勢いよく扉を開けるとゴッという鈍い音がした
you
you
…?
you
you
│ω・)チラ
you
you
………?!
ああ、あああ、、、、、、
フロイド・リーチ
……ってぇなぁ……
you
you
イイアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!
you
you
ゴ、ゴゴ、ゴ、ゴ、ゴ、ゴメンナナナナナナサササササササ…!、、
フロイド・リーチ
ンァェ?小エビちゃぁん?
you
you
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!!!!
you
you
せせせせせせせせ先輩ッ!!!
you
you
血がッ!!!血がッ!!!血が出てますッ!!!
フロイド・リーチ
えぇ…?
なんと先輩の頭からドロっと血が出ていたのだ
フロイド・リーチ
えぇ?いいよこれぐらぁい
you
you
ダメですッ!!!頭は1番止血しにくいんですッ!!!
you
you
確かさっき貰ったやつが、、あった!
かわいい女の子用のピンクの絆創膏
さっき指を切った時エペルから貰ったものだ
you
you
ああ、これしかない…
我慢してください、
あなたが背伸びをする
you
you
ふ、うぅぅ…ん、
you
you
せ、んぱ…
フロイド・リーチ
(なんで小エビちゃん喘いでんのぉ?)
you
you
ちょ、しゃがんでください!!
フロイド・リーチ
あはっ!小エビちゃんはちっちゃいねぇ?
you
you
育ち盛りなんですっ!!
ティッシュで血を拭き取り絆創膏を貼った
you
you
……はいっ!たっていいですよ?
フロイド先輩がぺたぺたと絆創膏を触る
フロイド・リーチ
治ったァ?
you
you
はい!私が応急処置したんですぐ直りますよっ!
フロイド先輩を見上げて笑顔でグーサインを送る
フロイド・リーチ
……まぁ、怪我させたのも小エビちゃんだけどね?
you
you
それはごめんなさいぃぃぃぃ!!(泣)
フロイド・リーチ
まぁ、いいよォ?
プラマイゼロってやつ?
you
you
、ありがとうございますっ!
フロイド・リーチ
じゃあねぇ?小エビちゃんも授業遅れちゃうよォ?
you
you
あ、ほんとだ!じゃあ!さよなら!
タッタッタッ…
フロイド・リーチ
………
フロイド・リーチ
…なんでこんなに俺ドキドキしてんのぉ?!
勉強教えてる時といいなんでぇ?!
フロイド・リーチ
え?!病気?!俺死んじゃんうの?!
フロイド・リーチ
…もぉ?!もっと暑くなったじゃぁん?!
フロイドはまだ知らない…監督生への思いと人間界での初恋を…

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